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暑い夏、東紀州では雨も多いため熊野古道を歩くのも一苦労です。それでも暑い中を元気に咲く花も多く、楽しめる季節です。 |
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クララ (眩草 マメ科クララ属 Sophora flavescens)
面白い名前ですが、根をかむと目眩がするほど苦いと言われることに由来します。草地や川原に生える多年草で、草ですが下の方は木質化します。
高さは高いもので150cmほどにもなり、6月〜7月にクリーム色(淡黄色)の花を、茎や枝の先に総状になってたくさん咲かせます。
あまり目立つ花でもありませんが、熊野古道沿いの草むらに時々見ることができます。 |
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ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡 ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属 Phytolacca americana)
別名、アメリカヤマゴボウ。荒れ地、道ばたに生える多年草。名前の由来は外来のヤマゴボウということですが、これは有毒で食べられません。北アメリカ原産で、今では本州から九州まで広い範囲に自生しています。
6月〜9月にかけて20cmにもなる花序に、7〜8ッmの白い花をたくさん咲かせます。花はあまり目立ちませんが、秋になると紫黒色の実をたくさんつけ、目にとまります。
街中の草むらにもたくさん生えていますが、熊野古道沿いのちょっとした茂みに多く生えています。 |
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ユキノシタ (雪の下 ユキノシタ科ユキノシタ属 Saxifraga stolonifera)
湿った岩の上などに生える多年草。葉に付いている白斑を雪に見立てたことからこの名前が付けられたと言われます。
5月〜6月、暑くなり始める初夏の頃に、かわいらしい花を咲かせます。花茎の先に円錐状に、1.5cm〜2cmの小さな花をたくさんつけます。
熊野古道沿いのちょっとした草地、石垣、猪垣、民家の庭先などに見ることができます。 |
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ハマカンゾウ (浜萱草 ユリ科ワスレグサ属 Hemerocallis littorea)
海岸近くの草地や斜面に生える多年草。原っぱに生えるノカンゾウ、ヤブカンゾウによく似ています。高さは70cm〜90cmにもなり、よく目にとまります。
7月〜10月と長期間にわたって、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。きれいな花ですが、個々の花は一日でしぼんでしまいます。
熊野古道沿いでは、夏場から秋口にかけて、海岸沿いのコースを歩いていると斜面に鮮やかな花を見ることがしばしばあります。 |
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ハマゴウ (蔓荊 クマツヅラ科ハマゴウ属 Vitex rotundifolia)
海岸に生育する常緑低木。草のように見えますが、木が地上をはうように伸びています。名前の由来は「浜這う」が転じたものとも。丸みのある葉の裏面には灰白色の毛が密生しています。
夏場に青紫色の唇形の花を咲かせます。花の大きさは1〜1.5cmほど。秋には黒褐色の実をつけ、果実を潰すと独特の香りがします。葉、実ともに風邪薬、頭痛薬などの薬効があります。
以前は砂浜に見られる普通の植物でしたが、砂浜の現象に伴い減少しています。
熊野古道では、浜街道の七里御浜の一部に生えています。 |
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ミゾカクシ (溝隠 キキョウ科ミゾカクシ属 Lobelia chinesis)
湿地や田んぼの畦に生える多年草で、日本全国で見られます。溝を隠してしまうほど地面にびっしりと咲くことから、この名前が付けられたといいます。6月〜10月に、変則的な形をした白〜紅紫色の花を咲かせます。
熊野古道では、町なかなどの田んぼをのぞいてみると、見つけることができます。田んぼが多い丸山千枚田が一番多いかもしれませんね。 |
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カリガネソウ (雁金草 クマツヅラ科カリガネソウ属 Caryopteris divaricata)
林縁に生える多年草で、高さ1mほどにもなって、青紫色の面白い形をした花をたくさん咲かせます。花の形を雁金の飛ぶ姿に見立てたことから、名前が付いています。別名も花の形からつけられたホカケソウ(帆掛草)。
真夏から秋のはじめにかけて、古道沿いの林道などで見られます。 |
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