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暑い夏、東紀州では雨も多いため熊野古道を歩くのも一苦労です。それでも暑い中を元気に咲く花も多く、楽しめる季節です。 |
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タカサゴユリ (高砂百合 ユリ科ユリ属 Lilium
formosanum)
もとは台湾の山地に自生していたユリで、大正時代に日本に入ってきました。園芸用として植えられたものから種子が飛び、今では野生化したものが増えています。日当たりの良い土手などで多く見られます。高さは1メートルにもなり、花期は8月。
東紀州でも山の斜面に野生化しているものが多く、お盆前の時期になると、いたるところで大きな白い花を目にします。 |
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ハンカイソウ ( キク科メタカラコウ属 Ligularia
japonica)
山野に生える大型の多年草。湿原の周辺、渓谷、湿った草原など水気の豊富なところに生えます。切れ込みの多い葉は3月頃から多く茂り、6月〜7月にかけて高さ1〜2mほどに花茎を伸ばして直径10センチにもなる大きな花を咲かせます。
熊野古道沿いでも、谷沿いなど水気の豊富な場所ならどこでも見られ、夏場の代表的な花です。 |
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モモイロタマスダレ (桃色玉簾 ヒガンバナ科タマスダレ属 Zephyranthes)
草地に生える多年草。明治初期に園芸用に導入されたもので、南米原産。地下に球根があって、やせた場所でも生えて増えていきます。花期は7月〜10月で、日が良く当たる場所では花がよく開きますが、半日陰では半開きになります。園芸用のゼフィランサスとしておなじみの花で、このピンク色のものをはじめ多くの品種があります。 |
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熊野古道沿いの草地でも夏場に多く見られる花で、白い普通のタマスダレも多く見られます。 |
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マルミノヤマゴボウ (丸実の山牛蒡 ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属 Phytolacca
japonica)
山林の日陰に生える多年草。高さが1〜1.5mにもなり、卵状長楕円形の葉も20〜30cmになります。6月〜9月にかけて、淡紅色〜紅紫色の花が20cmほどにわたって総状に咲き、不気味さが漂います。根はゴボウに似ていますが有毒で、これの母種にあたるヤマゴボウの根は薬にも使われたそうです。(「ヤマゴボウ」としてよく売られている山菜は、これとは全くの別物。)
熊野古道のひのき林などで、夏場によく見られます。見かけがグロテスクなので、見つけてもあまり嬉しくなかったりしますが・・・。 |
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ネジバナ (捩花 ラン科スピランテス属 Spiranthes
sinensis)
日当たりの良い草地でごく普通に見られる多年草。5月〜8月にかけて花茎が出てきて多数の淡紅色の花を螺旋状に咲かせます。名前は茎がねじれているように見えることから付けられました。右巻きも左巻きもあるとか。
熊野古道でも、道ばたの草むらや町中の草地で見ることができます。 |
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ヒナギキョウ (雛桔梗 キキョウ科ヒナギキョウ属 Warlenbergia
marginata )
日当たりの良い草地で見られる多年草。花期は6月〜10月と長期にわたります。高さ20〜30cmにもなる茎を伸ばして、直径1cm足らずの小さな青紫色の花を一輪咲かせます。名前は見てのとおりキキョウにそっくりで小さいことから付けられました。
熊野古道でも、道ばたの草むらや町中の草地で見ることができますが、何しろ小さいので気を付けていないと見落としてしまうかもしれません。 |
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