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3月頃から春の花が一斉に咲き始め、古道沿いもにわかに色鮮やかになります。花と新緑の季節、古道がもっとも美しい季節かもしれません。 |
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ホトケノザ (仏の座 シソ科オドリコソウ属 Lamium
amplexicaule)
畑や道ばたに咲く多年草。名前は、上部で対生する柄のない葉を、仏が座るハスの花に見立てたところからきています。花期は3月〜6月で、唇形の紅紫色の花を葉のわきに輪状に咲かせます。
熊野古道では、コースになっている街中の草むらで多く見ることができます。 |
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ガクウツギ (額空木 ユキノシタ科アジサイ属 Hydrangea
scandes)
葉が暗緑色で、金属のような光沢があることから、コンテリギ(紺照木)とも呼ばれています。山地のやや薄暗い所に多い落葉低木。花期は5〜6月で、枝先に黄緑色の小さな両性葉と白い大きな装飾花を咲かせます。
春〜初夏、熊野古道沿いの茂みによく見られる植物で、白い大きな装飾花が目にとまります。 |
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ホオノキ (朴の木 モクレン科モクレン属 Magnolia
obovata)
山地に生える落葉高木で、公園や庭などにもよく植えられています。葉は長さ40センチにもなる大きな葉でやや厚みがあり、朴葉味噌に使われます。
花期は5月〜6月で、枝葉の中央(枝先)に直径15センチにもなる大きな花をつけます。(葉だけの画像ですみません。) |
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オオイヌノフグリ (大犬の陰嚢 ゴマノハグサ科クワガタソウ属 Veronica
persica)
道ばたや空き地に生える越年草で、原産はヨーロッパなど。今ではすっかり日本に帰化して、お馴染みの植物になっています。地面をはうようにして茎を広げており、花も低い位置で咲くため、ついつい踏んでしまうことも。花期は2月〜6月で、薄い青地に濃い青色の線が入っています。
熊野古道では、街中の草むらや川の土手などに多く見られます。 |
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ヒメレンゲ (姫蓮華 ベンケイソウ科キリンソウ属 Sedum
subtile)
谷川の湿った岩などに群生する多年草。花期は4月〜6月で、黄色の小さな星形の花が岩の一面を覆うようにして咲きます。別名をコマンネングサと言い、マンネングサの一種です。ヒメレンゲという名前は、輪生葉の様子をハスの花に例えたところから来ています。
熊野古道では、沢の岩面などで見ることができます。大きなものになると、本当に岩一面を覆うようにきれいな花を咲かせます。 |
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ヤエザクラ (八重桜 バラ科サクラ属 Cerasus
Mill.)
サクラはバラ科サクラ属亜属として分類される多くの種、変種、品種の総称です。庭木、山野で普通に見られますが、日本の山野には10種類の野生種が存在します。これらの野生種を親として約300種ほどの園芸品種が生まれ、これらはサトザクラ(里桜)と総称されます。八重桜の多くは、この里桜の一種です。
熊野古道沿いでは、街中の道端に植えられているものを見ることができます。 |
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ギンリョウソウ (銀竜草 イチヤクソウ科ギンリョウソウ属 Monotropastrum
globosum)
湿り気の多い山地の林で、腐植土に生育する腐生殖物。根以外はすべて白色で、麟片葉に包まれた全体の姿を竜に見立てたところからこの名前がつきました。また、透き通るようなその色と形から、別名をユウレイタケと言います。
花期は4月〜8月で、熊野古道沿いの林の中で見ることができます。 |
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ハナミョウガ (花茗荷 ショウガ科ハナミョウガ属 Alpinia
japonica)
葉がミョウガの葉に似ているのでこの名前があります。暖地の林の中に生える常緑の多年草で、高さは40〜60センチになります。花期は5〜6月で、長さ2.5〜3センチの花が15センチほどの花穂に咲きます。実は晩秋に赤く熟します。
熊野古道沿いの人工林なら、ほとんどどこにでも生えています。大きな葉っぱなのですぐにわかります。殺菌作用があると言われ、この地域では押し寿司の下に敷かれたりします。 |
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トキワハゼ (常磐爆 ゴマノハグサ科サギゴケ属 Mazus
pumilus)
道ばたや畑などでごく普通に見られる1年草。花期は4月〜11月と長く、ほぼ一年中見られることから、この名前がついたようです。
熊野古道沿いでもあちこちで見ることができますが、足元でコソッと咲いているのであまり目立ちません。山の中よりも、街中に近い場所に多くあります。 |
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ナツトウダイ (夏燈台 トウダイグサ科トウダイグサ属 Euphorbia
sieboldiana)
丘陵から山地にかけて生える多年草。高さは30センチ〜50センチで、茎や葉を切ると白い乳液が出ます。夏燈台という名前ですが、春早くから花をつけはじめ、初夏まで見られます。茎の先から放射状に伸ばした枝、三角状の苞葉の中心に花をつけます。緑色のただの草みたいですが、放射状に伸びた枝や小さな花、どちらも独特の形です。
熊野古道沿いの明るい山地で見られます。 |
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サルトリイバラ (猿捕茨 ユリ科シオデ属 Smilax
china)
茎に刺があるのでこの名前がついたようです。別名はサンキライ。
山野に普通に見ることができるつる性の落葉低木。葉柄の基部に巻きヒゲがあって、これで他の木などにからみつきます。花期は4月〜5月で、葉が開くのとほぼ同時に黄緑色の小さな花が多数集まって咲きます。
熊野古道沿いでも普通に見られる植物です。ご存じ茨餅(いばらもち)はこの葉っぱを使っています。ちなみに、尾鷲では茨餅のことを「おさすり」と言います。 |
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スミレ (菫 スミレ科スミレ属 Viola
mandshurica)
海岸から山地まで、日当たりの良い草地や道ばたなどで普通に見られる多年草。花期は4月〜5月で、濃い紫色のものが多いですが白い花もあります。
熊野古道沿いでも多く見られる花で、山の中だけでなく街中の道ばたでも多く見ることができます。 |
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ウラシマソウ (浦島草 サトイモ科テンナンショウ属 Arisaema
thunbergii ssp. urasima)
海岸から低山にかけての草地や林の中に生える多年草。マムシグサと同じ仲間で、花の形もよく似ていますね。ウラシマソウは、花穂の先についた糸状の付属体が外に長くのびているのが特徴。この長い付属体を浦島太郎の釣り糸に見立てたことから、ウラシマソウという名前がつきました。花期は4月〜5月。
熊野古道沿いでは、マムシグサと同じくちょっと湿った山地などに多く見られます。不気味な形なので、歩いていてふと足元にあるとビックリすることもありますが、面白い形ですね。 |
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ツボスミレ (坪菫 スミレ科スミレ属 Viola verecunda)
湿った草地や林で3月〜5月に花をつける多年草。坪は庭の意味で、民家の庭先などでもよく見られる花です。
熊野古道沿いでもそれほど珍しい花ではありませんが、小さくて目立たない花なので見落とすことが多いかもしれません。 |
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ヒメハギ (姫萩 ヒメハギ科ヒメハギ属 Polygala
japonica)
日当たりの良い乾いた草地に生える多年草。全体が小さくて花がハギに似ていることから名前が付けられています。花期は4月〜7月、紫色で1センチくらいですが、5枚のがく片のうち2枚が花びら状になって、鳥が飛び立つときの形に似ています。
熊野古道では日当たりの良い乾いた草地は少ないので、山の中よりも人家の近くでよく見られるかもしれません。 |
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カタバミ (傍食 カタバミ科カタバミ属 Oxalis
corniculata)
道端、庭、畑などで一般的に見られる多年草。草抜きなどで雑草として扱われていますね。
名前は葉の一方が欠けているように見えることから付けられました。花期は5月〜9月で、1センチほどの黄色い花を葉の脇に数個咲かせます。
熊野古道の山の中ではあまりありませんが、コース沿いの民家ではいたるところで普通に見られます。 |
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フタリシズカ (二人静 センリョウ科センリョウ属 Chloranthus
serratus)
山地の林に生える多年草。花期は4月〜6月、細い花序に白い花が数個咲くだけであまり目立ちません。通常2本ですが5本ほどの花序をつけるものもあります。和名は2本の花序を静御前とその亡霊の舞姿に例えたもの。
東紀州の山では普通に見られる植物なので、熊野古道沿いにも多く見られるはずですが・・・。 |
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