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3月頃から春の花が一斉に咲き始め、古道沿いもにわかに色鮮やかになります。花と新緑の季節、古道がもっとも美しい季節かもしれません。 |
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ジロボウエンゴサク (次郎坊延胡索 ケシ科キケマン属 Corydalis
decumbes)
平地から山麓の草地や土手などに生える多年草。子どもがスミレを太郎坊、この花を次郎坊と呼んで、花のうしろに突き出た距をひっかけて遊んだことからこの名が生まれたと言われます。花期は4月〜5月で、長さ2センチほどの紅紫色〜淡紫色。
熊野古道沿いの原っぱや草地で普通に見られる花で、面白い形が目を引きます。 |
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タニギキョウ (谷桔梗 キキョウ科タニギキョウ属 Peracarpa
carnosa var. circaeoides)
山地〜亜高山の林内の湿ったところに生える小型の多年草。谷や沢などに多いのでこの名前がついています。5月〜8月、茎の先や葉の付け根から細い花柄を伸ばし、直径1センチくらいの小さな鐘形の花を付けます。
古道もあちこちに沢があり、沢沿いに咲く花はけっこう見ることができます。これもその一つですが、なにしろ小さい花なので見逃さないようにしてくださいね。 |
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モチツツジ (黐躑躅 ツツジ科ツツジ属 Rhododendron
macrosepalum)
暖地の山地や丘陵の崖などに生える常緑低木で、高さはふつう1〜2メートル。大きいものは3メートルほどになります。若枝、若葉、萼片、花柄などに腺毛が多く、触るとベタベタするのが特長です。
花期は通常4〜5月、漏斗状鐘形の花を咲かせます。東紀州では1年中見られますが、やはり春の時期が多く、自然林のある場所ではいたるところに咲いています。 |
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オンツツジ (雄躑躅 ツツジ科ツツジ属 Rhododendron
weyrichii)
別名ツクシアカツツジ。山地の日当たりの良い林のふちなどに生える落葉低木。葉が枝先に3個ずつつき、4月〜5月に葉が開くのとほぼ同時に朱赤色の花が咲きます。
春の古道沿いで一番目にとまるのは、この花の色でしょう。道沿いや遠くの斜面に、鮮やかに咲いているのを多く見ることができます。 |
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フジ (藤 マメ科フジ属 Wisteria
floribunda)
公園などで藤棚があってお馴染みの落葉つる性の植物。山野に自生するものも多く、強靱なつるで他の木を覆ってしまうほどです。巻き方が右巻きか左巻きかで、ヤマフジと普通のフジが区別されます。花期は4月〜7月で、淡紫色の花を房状に咲かせます。秋にはマメのような実をつけます。
東紀州の山には自生しているものが多く見られ、国道42号線を車で走っていても多く見ることができます。 |
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ゲンゲ (紫雲英 マメ科ゲンゲ属 Astragalus
sinicus)
水田や川辺で普通に見られる越年草で、別名レンゲソウ(蓮華草)。緑肥用の作物として水田で栽培されたものが、あぜや小川のほとりで野生化しており、春先にはどこでも普通に見ることができます。別名は、放射状に並ぶ花をハスの花に見立てたものです。花期は4月〜6月で、水田や原っぱ一面に広がっているのをよく見かけますね。
熊野古道沿いの草むらで、群生しているのを見ることができます。 |
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タツナミソウ (立浪草 シソ科タツナミソウ属 Scutellaria
indica)
丘陵や野原に生育する多年草で、一方向に向いた花の姿を、立ち上がる波頭に見立てたことからつけられた名前です。花期は4月〜6月で、上唇は西洋兜状、下唇は3つに裂けており、斑点模様があります。面白い形の花ですね。
熊野古道沿いでも春〜初夏にかけて普通に見られる花です。道ばたのちょっとした草むらで、きれいな花が塊になって咲いています。 |
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アセビ (馬酔木 ツツジ科アセビ属 Pieris japonica)
山地の乾燥したところに生える常緑低木。庭木としても広く植えられています。高さは1.5メートル〜4メートルくらい。花期は3月〜4月で、枝先に壺型の白い小さな花が多数垂れ下がってつきます。
かわいらしい見た目ですが、有毒植物で、馬が食べると苦しんで酔ったようになるので「馬酔木」という名前になったと言われています。
古道沿いにもたくさん咲いており、民家の庭先以外でも、自然林がある場所では自生しているものも多いです。 |
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ソメイヨシノ (染井吉野 バラ科サクラ属 Prunus×yedoensis)
ソメイヨシノは里桜の代表で、公園や街路・河川の堤防などいたるところに植えられています。葉が開く前に花が咲くので、見応えがあります。
今ではすっかり日本の春の花として定着しましたが、日本に入ってきたのは明治頃と考えられています。オオシマザクラとエドヒガンの雑種です。
熊野古道沿いの道にもソメイヨシノが植えられている場所は多く、春のウォークはお花見気分で楽しめるコースも。 |
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アブラナ (油菜 アブラナ科アブラナ属 Brassica
rapa var. amplexicaulis)
別名「菜の花」でおなじみの花ですね。春を告げる花として親しまれ、初春〜春にあちこちで黄色い菜の花畑を楽しむことができます。
昔は菜種から油をとるために栽培されていました。また、アブラナ科の植物は多く、ハクサイ・ダイコンなど多くの作物を放置しておくと菜の花と同じような花を咲かせますね。
熊野古道沿いで菜の花畑が見られるのは、ツヅラト峠のふもとの花広場くらいでしょうか。ツヅラト峠を守る会のみなさんが頑張って育てた自慢の菜の花畑です。 |
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