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他の季節に比べると冬に咲く花は少ないですが、比較的温暖な東紀州地域では季節はずれの花が咲いていることも。 |
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ウメ (梅 バラ科サクラ属 Prunus
mume)
比較的温暖な気候を好む落葉小高木で、大きなものは10メートルほどになります。花期は通常2〜3月で、葉が出る前に香の良い花が咲きます。花は直径2〜3センチ。
古い時代には花の観賞が主で、果実を梅干しなどに利用するようになったのは江戸時代以降。果実はほぼ球形で、細かい毛に覆われています。(下画像)
熊野古道では、民家の庭先などで頻繁に見られる木で、花の少ない冬の終わり〜春先に目を楽しませてくれます。また、国道沿いにも多く植えられていて、ドライブしながら楽しむこともできます。 |
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スギ (杉 スギ科スギ属 Crytomeria
japonica)
日本特産の常緑高木。日本の樹木の中で最も利用度が高く、人工林も多いです。名木・巨木も多く、世界遺産に登録されている屋久島の縄文杉は樹齢3,000年以上。花期は4月。上の画像はまだ開いていないスギの雄花。
熊野古道沿いでは、熊野市以南の紀南地域に多く見られます。(紀北地域はヒノキの植林が多いため。)スギ花粉症の人にとってはありがたくない木ですが、昔からこの地域の林業を支えてきた木でもあります。 |
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ヤマアイ (山藍 トウダイグサ科ヤマアイ属 Mercurialias
leiocarpa)
昔は葉を染料にしましたが、タデ科の藍とは違って藍色の色素は含まれていないため、緑がかった色に染まります。山地の林のなかに生える多年草で、地下茎を伸ばして増え、高さは30〜40センチ。花期は4月〜7月、雌雄別株。画像は雄花で、長い雄しべが多数あります。
通常の花期は4月〜7月ですが、温暖な東紀州では冬場でも咲いていたりします。 |
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モチツツジ (黐躑躅 ツツジ科ツツジ属 Rhododendron
macrosepalum)
暖地の山地や丘陵の崖などに生える常緑低木で、高さはふつう1〜2メートル。大きいものは3メートルほどになります。若枝、若葉、萼片、花柄などに腺毛が多く、触るとベタベタするのが特長です。
花期は通常4〜5月、漏斗状鐘形の花を咲かせます。
温暖な東紀州では冬場でも日当たりの良い斜面などで元気に花を咲かせている姿を見ることができます。 |
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スイセン (水仙 ヒガンバナ科スイセン属 Narcissus
tazetta var. chinensis)
地中海沿岸地方原産の多年草。古い時代に中国を経由して日本に入ってきたと考えられています。
花期は12月〜4月で、中央に副花冠と呼ばれる黄色い筒がある白い花は、みなさんおなじみですね。姿だけでなく、良い香りがするのも特徴です。
熊野古道では、民家の庭先で多く見ることができます。 |
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セリバオウレン (芹葉黄連 キンポウゲ科オウレン属 Coptis
japonica var. dissecta)
山地に生える多年草オウレンの一種。オウレンは古くから薬用植物として重要で、根茎が胃腸薬などとして利用されてきました。葉の形が芹の葉に似ていることから、セリバオウレンと呼ばれます。
針葉樹林の林床に多く、スギ林などで栽培もされています。花期は3月〜5月頃で、高さ10センチほどに伸びて小さな白い花を数個咲かせます。
針葉樹林が多い熊野古道では春先から多く見ることができる花で、セリバオウレンの他にも普通のオウレンも見られるようです。小さな白い花がとてもかわいらしいです。 |
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バイカオウレン (梅花黄連 キンポウゲ科オウレン属 Coptis quinquefolia)
山地に生える多年草オウレンの一種。上記のセリバオウレンの仲間で、花の形がウメの花に似ていることから、名前が付いています。
針葉樹林が多い熊野古道では2月〜3月、まだ寒い風が吹いている時期に見られる花です。 |
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