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猪垣のアップ画像。道が平坦になって少しすると、ヒノキに混じって竹が生えています。
これがまた、猪垣の周りでいい雰囲気を出しています。
猪垣の下には、実際にイノシシが掘り起こした跡を見ることもしばしば。今でもその役割を果たしているのですね。 |
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猪垣沿いに歩いていくと、間もなく標識とともに道標らしきものが現れます。
猪垣はまだまだ先まで続いているようですが、ここで猪垣の切れ目から左に入ります。
この道標も、地元の人によってもとの場所に戻されたものです。 |
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猪垣に別れを告げて3分ほど歩くと、目の前が開けて賀田の街が見えます。
ここまで来れば、JR賀田駅まではもうすぐです。
ちなみに画像は、潮が引いているところ。 |
 |
羽根(波根)は、この辺りの地名(小字)のことで、この五輪塔を「羽根の五輪塔」と呼んでいます。
五輪塔は上から宝珠の空輪・請花の風輪・笠石の火輪・塔身の水輪・基礎の地輪からなり、「空・風・火・水・地」の五大を、宇宙の生成要素と説く仏教思想に基づいて平安時代に創始され、鎌倉以後は先亡者の供養や墓石として作られました。
この五輪塔は球形の水輪が欠如していますが、地輪に「寛永十八辛巳年、地、慈長道喜禅定門、淡州○○○十月八日」と刻まれている。淡州以下は風化のため判読しがたいが、おそらく淡路出身という意でしょう。 |
この五輪塔の北方に秋葉山があります。秋葉山は静岡県周智郡春野町の秋葉神社が本社で「鎮火・防火の神」として崇敬され室町時代から江戸時代にかけて盛んに地方に浸透し分社が作られました。賀田の秋葉山もそのひとつで小高い丘に鎮座し、賀田を火災から守ったのです。
五輪塔の地輪にある戒名の禅定門からみて、賀田秋葉山を開山か、中興した修験者と思われます。
市内では最古の記銘がある江戸時代初期の中型の五輪塔です。 |
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