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九木(くき)港には水深が深く、九木神社の港によって波が防がれるため良好な港となっている。江戸時代には幕府に年貢を運ぶ御城米船が入港する格式の高い港であり、常時5〜10隻の千石船が入っていた。九木港の入口に位置する九木神社の境内にはヘゴ科の木性シダ、クサマルチなど貴重な植物が生育しており、国の特別天然記念物に指定されている。九木神社から先の九木崎までは、亜熱帯性・暖帯性植物が繁茂している。
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九木神社 |
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九鬼は九鬼水軍発祥の地である。1346年頃藤原隆信が九木浦に築城し、九鬼氏を名のる、隆信の子九鬼隆良の5台子孫が九鬼嘉隆である。九鬼嘉隆は日本で初めて大砲を積載した鉄板張りの木造船で、当時無敵と呼ばれた毛利水軍(村上水軍が主体)を相手に完璧なまでに打ち破りその名を不動なものとした、時に天正6年(1578年)のことであった。
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九木崎 |
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茜の森の磯 |
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九木崎の対岸はサナ崎で照葉広葉樹林の茜(あかね)の森をぬけると茜の森の磯に着く。丸みをおびた石がゴロゴロと続く磯は大男がおにぎりをぶちまけたような感じがして面白い。 |
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