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北桧杖の集落を越えて大きくカーブしたところに、乙基(おとも)の渡し跡があります。(飛雪の滝から約2時間20分。)
かつての川丈街道は、ここで対岸へ渡って速玉大社へと通じており、聖石のある庄司家が、渡しの運営をしていました。昭和35年に鮒田〜北桧杖間の県道が開通して廃止されました。
対岸には、畳を斜めに立てたような柱状節理、畳石が見られます。右の画像は、乙基の渡し跡から御船島の方へ少し歩いたところから、渡し跡の眺め。右側に見えている山が千穂ヶ峰で、麓に速玉大社、中腹には神倉神社があります。 |
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乙基の渡しが使えないので、そのまま県道を歩いて国道42号の熊野大橋を目指します。ここから先は、かつての参詣道ではありません。 |
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乙基の渡しから県道を歩いていると、右手の熊野川に御船島が見えてきます。速玉大社の例大祭「御船祭」で川舟が周囲を回る島で、この島自体が世界遺産になっています。渡し跡から30分ほどで、御船島バス停に着きます。 |
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県道をしばらく歩いていくと、相野谷川と熊野川の合流地点にある大きな水門へ。かつてはこのあたりに牛鼻の渡しがあって、対岸の権現川原へと渡ることができました。 |
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左:相野谷川と熊野川の合流地点、牛鼻の渡し跡の目の前には、カメの形をした亀島があります。亀島の向こうに見える広い川原が、権現川原で、その向こうに速玉大社があります。
右:水門から左へ少し入ったところにある牛鼻神社。案内標識によると、熊野地方で最古の神社だとか。 |
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引き続き熊野川に沿って県道を歩いていくと、間もなく国道42号の熊野大橋に合流。手前にある赤のが「新熊野大橋」、隣にあるのが「熊野大橋」で、どちらも歩道があるので歩いて渡れます。
かつてはこの橋のあたりに成川の渡しがあり、伊勢路を歩いてきた参詣者はここで速玉大社へと渡りました。 |
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橋の上から熊野川の眺めが抜群です。左手に映っているのが権現川原。熊野参詣の舟の乗降場所と言われており、江戸時代にはこの辺りに「川原町」という小さな街があって賑わっていました。 |
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橋を歩いて熊野川を渡り、すぐに右へ。5分ほど歩けば速玉大社に到着します。 |
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速玉大社でお参りを済ませたら、新宮駅へ向かいます。来た道を戻って、国道を横断して直進。権現前バス停を過ぎたあたりで、右手へ斜めに続く商店街へ入ります。そのまままっすぐ歩いていくと、速玉大社から20分ほどで新宮駅に到着です。 |
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