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女鬼峠の頂上までは、人工林の中を歩いて登り口から15分ほど。それほど急な上り坂もなく、比較的楽な道です。
下左:女鬼峠への道の様子。この峠道の特徴でもある「千枚岩」が土の間に見え隠れしています。
下右:「千枚岩」と言う変成岩の一種が、この峠道ではたくさん見ることができます。砂岩や礫岩といった堆積岩がマグマ等の熱で変成したもので、ご覧の通り、層状になっています。 |
 |
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 |
女鬼峠の頂上は、大規模な切り通しになっています。以下、現地の解説板からの引用です。
女鬼峠は、千枚岩を掘削して通した峠道です。峠の前後には、切り通しの崩落を防ぐため、古い石積みが見られます。峠の全長は57mにもなり、施工当時の掘削技術を考慮すると、かなりの難工事だったと思われます。
切り通しの他、きれいに整地された一画がありますが、それは茶屋跡とのことです。 |
上:女鬼峠の切り通し。
下左:女鬼峠の石積み
下右:石積みも千枚岩で作られています。石積みを正面から見るとこんな感じ。 |
 |
 |
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切り通しを抜けて少し下っていくと、名号碑と如意輪観音像があります。
名号碑(画像の右にある石碑)は、伊勢にある梅香寺の寅載の筆だとか。
画像中央にある如意輪観音像、左の祠の中にも如意輪観音像があります。台座に元文3(1738)年と書かれており、かなり古いもののようです。
首をかしげたような中央の観音像、とても愛嬌があります。 |
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女鬼峠には、水場がいくつかあります。すでに水の枯れてしまった水場跡もありますが、いくつかは今でもチョロチョロときれいな清水が流れています。 |
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女鬼峠からの下り道は、途中からよく整備された林道のような道になります。画像のとおり、車が走った跡がついています。 |
峠頂上から20分ほどで、農業用のため池に到着(下左画像)。
ため池から少し歩くと、お茶畑の広がる田園風景が現れます。ここは多気町、相鹿瀬の集落です。 |
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 |
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お茶畑を眺めながら歩いていくと、相鹿瀬寺の跡があります。奈良時代に仏教が広まったときに各地に建てられた寺院のひとつで、天平神護2年(766)に称徳天皇によって建立されたものだとか。
周囲からは、奈良時代の軒丸瓦や軒平瓦などが出土しているそうです。 |
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