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 |
亀島灯ろう。この道が石畳だったら、
今以上に風情のある風景だったでしょうね。 |
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平成12年の東紀州体験フェスタまでには石畳の掘り起こしも終わって、何百人というお客さんが何回も横垣峠を訪れました。保存会をはじめ阪本集落の人たちはイベントに慣れていないこともあって混乱もありましたが、何とか無事に終了。
亀田さんの中には、「この掘り起こした『石畳』と『紀州犬のふるさと』をウリにして、この地域の活性化につなげよう!」という思いがありました。(阪本集落は紀州犬のふるさととしても有名なところです。)
しかし、集まったみんなの意見は一致せず、体験フェスタの後は風伝峠とも別グループに分かれ、実働4、5人のグループとなってしまいました。 |
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保存会が当初立てた案内標識。(2002年秋撮影。)
さすがに古くなって、文字も消えかけています。 |
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なぜ意見が一致しなかったのか?
その大きな原因の一つは地元の人の意識だと亀田さんは言います。「自分たちにとっては、昔からなじみのある『石畳』。生活のそばにあって普通。そんなものがウリになるはずがない」、そういう意識があったそうです。
有名な亀島灯ろうの前も今ではコンクリートの道ですが、亀田さん(2003年時点で60才)が若い頃には石畳道。石畳はそれほど身近で普通のものだったんです。 |
今でこそ「熊野古道の石畳」と言えば東紀州観光の目玉ですが、体験フェスタまでの長い間PRされることなく眠っていたことからも分かるとおり、地元の人のこういった意識は案外普通なのかもしれません。 |
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