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2005/07/28
シーカヤックで洞窟体験ツアー
(
紀北町 ) |
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海山町小山浦の小山ハウスが企画するシーカヤック体験ツアーに参加した。 この体験ツアーは半日ツアー・1日ツアー・お好みツアーなどがあるが、小山ハウスでは日程を決めて募集するというより、「○月○日、シーカヤック体験をしたい」「いつが空いていますか?」とお客がリクエストする形になっている。 あまりPRもしていないが、クチコミで人気が集まり、リピーター率が高いことが特徴的だ。今回もそんな小山ハウスを気に入った人が、別の人を誘って・・・という人がいて、了解を得て一緒に参加させてもらった。 今回は1日ツアーを予約したが、その日が近づくとナント台風も近づいてきた。 ドキドキしたが軽めでちょうど過ぎてくれたので、この日は台風一過の晴天。
事務手続きの後は、まずレクチャーから。 「今回のコースは」とガイドの森田氏が机の上に広げたのは、なんと海図。 水深や灯台の位置・その灯台の明かりの方向などが示されたもので、道路はほとんど記載されていない。 「海に出るんだ?」という気分が一気に高まる。 着替えや心の準備ができたら、カヤックなどの道具を全員で浜に運び込む。 小山ハウスから浜までは歩いてすぐの距離だが、荷物を持って…となると大変だ。 「これが一番大変です。漕ぐのはもっと楽ですよ。」と森田氏。 もし浜までが遠かったら、運び込みだけでバテてしまう。近くて良かった?。
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浜で準備体操をしたら、パドル扱いの練習。 運び込んだ道具類やその調節方法の説明を受けて練習したら、さっそく海へ漕ぎ出す。 波が穏やかなところで、さきほどの浜での練習を実践。 参加者が慣れた頃を見計らって、ツアーに出発した。 3人の参加者に対してスタッフは2名。 スタッフ―初心者―ベテラン―初心者―スタッフの順に連なって漕ぎ始める。 波消しブロックの外側に出ると当然練習時より波があり、カヤックが大きく上下に揺れる。 しかし横から波を受けるのではなく、前から来る波に乗っている状態なので(そのように説明した上で誘導してくれるので)、今日初めてカヤックに乗った人も沈(転覆)することなく大海原に漕ぎ出すことができた。 また、川で使用するカヤックに比べて、海で使用するシーカヤックはキールと呼ばれる船底の出っ張りで波を切って直進するのにふさわしく、細長い構造になっている(と説明を受け、もちろん実際に見た)。経験のない私の腕でも前に漕ぐことができていることから実感できる。
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今回は、ただ漕ぐだけではない。熊野古道「猪ノ鼻水平道」の真下を、洞窟探検していくのだ。 先日の台風で雨が降ったおかげで細い自然の滝がいくつもできており、岩肌を濡らしている。 洞窟にも流れ落ちており、小さな滝のようになっている。 「みんなで順番に入って、滝の水をシャワーように浴びましょう。」という。 洞窟の中に進み、森田氏に方向転換の誘導をしてもらいながら洞窟の中でカヤックの方向を変え、滝の水を浴びているところの写真を撮ってもらった。 まさか初めてのツアーで、こんなドキドキ・ワクワクのすばらしい体験ができるとは思わなかった。これだけで大満足だ。
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また、点在する岩の間をすり抜けように通ってもみた。もちろんカヤックで! こんな体験は上級者でないとできないと勝手に思い込んでいたので「私にできるの?」と思ったが、先に森田氏が通るときにポイントを説明してくれて、さらに参加者が通るときも必要に応じて声かけをしてくれるので、初心者の私にも通り抜けることが出来た。大感激だ。
洞窟探検が終わり、尾鷲側に回り込んで海から尾鷲の町を見る。 今までにも観光で乗せてもらった船の上からや、山や道路など陸上の高い位置から海越しに尾鷲の町を見たことは何度もあるが、自分の力でカーブを漕ぎきった所に現れた景色は格別だ。 「ここを漕ぎきると尾鷲の町が見えますよ」と説明されていても、実際に目にすると「尾鷲だ。本当に尾鷲だ。」と繰り返してしまうほど感激した。
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お昼は誰もいない小さな砂浜に上陸した。 参加者が海で遊んでいる間にスタッフがお昼ご飯を用意してくれた。 メニューは冷たいお茶とサラダうどん♪デザートに杏仁豆腐も。 愛知県からの参加者に話を聞くと『せっかく休みを取って遠くから来たんだから、数日こちらに滞在して川も海も満喫予定。いつも「小山ハウス」で元気になって(愛知に)帰る。」とのこと。たぶん他のリピーターも同じことを言うだろう。 木陰で食事をしてボーっとしていたら少し身体が冷えてきた。 食事で使った食器類を片付ける間に、すかさずスタッフが温かいコーヒーやお茶を用意してくれた。至れり尽くせりだ。
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お腹も気持ちも満たされて、再び海に。 帰りは陸から離れて正真正銘、大海原をゆったりと進む。 亀割岩に向かって漕ぎ進んだが、海の広さと自分の小ささを感じる。 漕ぐ手を止めて波に漂い、ゆったりと景色を楽しむ。 午前に通った洞窟や滝を、山の緑・空の青・緑がかった海の碧(あお)とともに、雄大な風景として眺めることができた。
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基礎練習した波消しブロックの内側まで戻ったが、陸に上がるのが惜しい。 今回の1日体験だけで、今日初めてカヤックに乗った人が、午前とは別人のようにスイスイとみずすましの様にカヤックを操れるようになっている。 少し余韻を楽しんで上陸。ツアーは無事に終了した。
小山ハウスは、ごく普通の民家を一部リフォームしており、新しく清潔で気持ちの良いトイレやお風呂が利用できることが嬉しい。 ツアー終了後に、みんなで片付けをして交替でお風呂に入り、汗や潮を流す。 スタッフも参加者もすっかり馴染みになり、懐かしい田舎に帰って旧友たちと休日を過ごした気分になる。 いよいよ名残惜しいが、きれいに並べて干した道具類を確認して、「またね。」と解散した。
(写真:一部小山ハウス提供)
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場所 |
北牟婁郡紀北町海山区小山浦464−80 |
交通 |
国道42号線、銚子橋を海側(三重交通側)に曲がり1?2分。 |
駐車場 |
あり(有料) |
電話番号 |
050−7000−4601 ・ 090−6587−4855 |
メールアドレス |
[email protected] |
ホームページ |
http://www.dohmo.co.jp |
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