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2005/04/10
大敷き小屋&魚見桜
(
紀北町(旧紀伊長島町、旧海山町) ) |
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国道42号線を南下し、海山町から島勝浦方面へ左折して「和具の浜」を目指す。途中の分かれ道は須賀利方面へ曲がり、矢口トンネル、島勝トンネルを越える。途中から「和具の浜」の案内も出てくる。第2島勝トンネルはトンネルの中から前方に海が見える。船越の素敵な海岸だ。堤防に突き当たるような感じなるが、堤防沿いに細い道を進むと看板がまた出てくる。旅館の前を通って和具の浜トンネルを抜けると、美しい人口の砂浜「和具の浜」だ。駐車場は広く、トイレ・シャワー完備で飲み物の自販機もある。
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午前9時半に到着。簡単な準備体操のあと、ここから「大敷き小屋」を目指してトレッキング開始。足元はふかふかの絨毯のような腐葉土で心地よい。シダ類はグルグル渦巻きながら伸び、木々は艶やかで柔らかそうな若い葉を湛えている。紀州備長炭の原料となるウバメガシなど雑木の中を登る。木につかまったり手を着いたりするような斜面もあり、息が切れてきて賑やかだった我々の一行も徐々に無口になってくる。
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途中に三浦海岸、島勝漁港、雄大な熊野灘・・・などが見渡せる絶景ポイントが何箇所もある。「わぁ?」「おぉ・・・」と歓声を上げながら十分に堪能したが、天気が良ければ志摩半島も良く見えて、もっと素晴らしい眺めが広がるとのこと。だが、残念ながら今回は今にも雨が降り出しそうな曇り空。それらのポイントごとに小休止を入れ、想像力を逞しくしながら水分を補給した。
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途中、千間さまを祀る祠がある。昔は女人禁制となっていて、禊(みそぎ)をした男たちが7日間寝食をともにして、お参りしたとのこと。
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目的地寸前でピンクに咲き誇る桜に迎えられた。感激したものの登ってきた疲れで写真を撮り忘れたことが悔やまれる。
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目的の大敷き小屋に到着。大敷き小屋とは、昔、大敷き網漁(定置網量の一種)で鰤(ぶり)など大型魚の大群が入ると、網が破れてしまうことがあり、視界210度といわれるこの小屋から猟師の長老たちが交替で海を見張っていたことから、この名がついた。魚の群れを発見すると大声で叫んだり、若い猟師に山を駆け降りさせて、下の船や磯の人々に知らせたりしていたと言われている。今は使われていないこの小屋は廃屋と化しているが、中には海を見渡せる位置に神棚があり、海に面した窓側に海を見ながら使用できるような低い位置に小さな棚もある。漁の安全と大漁を祈願し、簡単な食事をとりながら海を見続けたであろう、古老の姿が目に浮かぶようだ。この見張り小屋付近の桜は、見張りをしていた猟師たちが春の彩りに植えたのでは?とされている。見張りの猟師とともに魚の群れを眺めていたであろうこの桜を、いつの頃からか「魚見桜」と呼ぶようになったとか。
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大海原をグルリと見渡せる大パノラマを楽しんだ後に下山。雨も降り出した。景色もろくに見ないで黙々降りた。晴れた日にぜひもう一度訪れたい場所だった。
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場所 |
海山町島勝浦 和具の浜 |
交通 |
国道42号線から島勝方面へ約8km(13分) |
駐車場 |
あり |
トイレ |
あり(身障者用もあり) |
シャワー |
有料(身障者用もあり) |
問い合わせ |
海山町役場農林課 TEL 0597-32-1111(代表) FAX 0597-32-3172 |
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