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圧巻!清五郎の氷瀑
2004/02/01
氷爆
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紀北町(旧紀伊長島町、旧海山町) ) |
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清五郎滝の位置する海山町は、その名のとおり海と山の自然に恵まれた町です。特に山に関しては、海抜0mからわずか10キロほどで1000mクラスの山へ一気に駆け上がるほど急峻な山々に囲まれています。また、この地域は雨が多く比較的温暖な気候として知られています。清五郎滝は、そんな急峻な山々に囲まれた名瀑と呼ぶにふさわしい滝です。 今回海山町では、一年を通じて県内外のお客さんに海山町をまるごと体験してもらおうというイベント「みやまで遊食」の一つである「圧巻!氷瀑の清五郎滝」を開催しました。私は、そのイベントにスタッフとして参加したことによって清五郎滝を見に行くことになりました。このイベントは毎年一回行われ、募集後、すぐに定員に達するほど人気の高いプログラムです。そんな人気の清五郎滝ですが、三年ほど前までは地元の人もほとんど知らないくらいの超穴場でしたが、イベントを開催するようになってから広く一般に知られるようになりました。
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伊勢自動車道「勢和多気」ICより国道42号線を南下し、1時間半ほどで海山町に入る。海山町に入ってしばらく走り、尾鷲ドライブインを過ぎて二つ目の銚子橋手前の信号を右折し、県道740号南浦海山線に入る。左手に銚子川を見ながら10分ほど進み、赤い橋を渡る。すぐに木津(こつ)という集落に入るが、そこを抜けて魚飛渓へ。魚飛渓を数分走ると、右手に清五郎滝登山道のある栃山木組林道の入り口が見える。右カーブになっていて、左手にはちょうど魚飛吊橋がみえるのですぐわかると思う。右折して栃山木組林道に入り、アスファルト道路を道なりに進む。それをほどなく進むと、途中からガタガタ道となる。1つ目の分岐点を左、2つ目の分岐点を右に進みひたすら林道を登っていくと水無峠にさしかかる。この峠から来た道を振り返ると、ちょうど便石山、天狗倉山、尾鷲湾などを望むことができる。また峠の先、北斜面からは大台ケ原を望むことができる。冬の時期は正木が原と日出ガ岳が雪で覆われているのを望むことができる。峠を越してさらに10分ほど車を走らせると、右手に清五郎滝登山道入り口の看板がみえる。第二の滝・第三の滝分岐点までは782m。そこから第二の滝・第三の滝へはそれぞれ142m・182mの距離とある。そして、看板から少し進むと5?6台は置けそうな駐車スペースにたどり着く。ここに車を停めて登山道を降りていく。比較的整備された登山道である。20分ほどで第二の滝・第三の滝分岐点にたどり着く。ここにも看板があるのですぐわかるはずだ。ここから右手に折れ、下流にある清五郎第2の滝へ向かう。途中から険しく急な斜面を降りることになるので注意が必要だ。15分ほどで第2の滝中腹展望ポイントにたどり着く。ここから先は登山道が整備されていないので下側へは行くことができない。 まさに「圧巻!」と呼ぶにふさわしい見事に凍った滝をみることができた。この滝は4段で、落差120mの大きな滝であるが、ここからはそのすべてを望むことができないのは残念。
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清五郎第二の滝から分岐点看板のある場所へ戻り、次は第三の滝へ。 分岐点を少し進むと川原に入る。川の中には小さなアマゴが時おり顔をのぞかせる。そのまま川原づたい(左岸)に、突き進むと10分ほどで第三の滝へたどり着く。途中の川原は滑りやすく、特に冬場は川が凍っているため、細心の注意を払って歩く必要がある。第三の滝は落差44mで水量も多い名瀑だが、見事にびっしりと氷に覆われていて水の流れをほとんどみることができなかった。そして、通常ならば滝壷は深くとても澄んだ水でたたえられているのだが、今回は滝壷も凍りつき、ちょうど落水地点にはこんもりと淡いブルーの巨大なカキ氷をみることができた。滝壷一面には厚さにして40センチ以上であろうか、アイススケート場なみの氷がはっていた。その上に30人が一度にのってもびくともしなかったのにはさすがに驚いた。
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第三の滝からの引き返しは同じ道を通るしかない。行き帰りで別ルートがあれば変化があって楽しめるのだが、、、。 もと来た分岐点に戻り、登山道をひたすら登っていく。所要時間にして45分ほど。行きは下りが続いたが帰りはその逆でひらすら登りが続く。一気に登ると次の日に堪えるので、休み休み登っていく。 車を停めた林道へ到着する頃には、適度な体の疲れに心地よさを感じながら満足感に浸ってしまった。 なにせ、とても見事な氷瀑を望むことができたのだから。
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私は過去に清五郎滝を何度か見にいったことがあったが、今回ほど素晴らしく凍った滝を望むことができたことはなかった。毎年凍った滝を望むことができるわけではなく、2004年は特に寒かったためであろうと考えられる。来年ははたしてどうか?? * 海山町主催のイベントで清五郎滝へいくようになってから、広くマスコミに取り上げられるようになりましたが、それにともなって反響が大きく、清五郎滝へ見に行く人が後をたちません。見にいくのは一向にかまわないことだと思いますが、それなりの登山の格好をしていくことをお勧めします。すぐ見に行けてしまうような場所だと勘違いをおこす人が多いのが事実です。私がすれ違った人の中には、水ももたずハイキング気分で訪れる人やスカートで訪れる人達がいました。腐っても山です。それなりの装備と気合い!をいれて行きましょう!
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