|
|
当サイトはどなたでもご自由にリンクしていただいて結構です。よろしければ上のバナーをお使いください。 |
|
|
|
2003/10/30
土井竹林
(
尾鷲市 ) |
|
|
|
伊勢や南紀ほどの目立つ名所はないけれど、ここ尾鷲で美しい竹林を訪れた。 土井家別荘は明治初期の木造の家屋だ。ここは日本・世界の人形を集めた「お人形の家」として広く公開されているのだけど、ここから古い井戸を過ぎ、山手へしばらく歩くと、山をくりぬいた小さな手掘りのトンネルがある。トンネル越しに見えているのがお目当ての「土井竹林」だ。
|
この竹林は230年ほど前、林業で財をなしていた土井家の7代目当主、喜八郎が薩摩から母竹を移植して育てたのが始まりだ。尾鷲の暖かくて雨の多い気候と、200年という年月からできた見事な竹林で、中には竹周り1メートルもあるような大きなものもあるという。 国道からそれほど遠くない所にあるのだけど、4,000平方メートルといわれる広い竹林にいるのは私ひとり。辺りはシーンと静まりかえっていて、風が吹くとサワサワと葉の擦れ合う、心地良い音に包まれる。色をもたないはずの音や匂いまで竹の緑に染まっている感じだ。
|
|
土井竹林は入り口の展望台か、斜面にめぐらされた垣根越しから鑑賞することになる。不思議なもので、私は竹の緑を前にすると、いつも決まって、着慣れない和服を着たくなってしまう。決して普段情緒的な生活を送っているとは言えないのだけど。竹林は日本情緒を脳髄から思い出させるような、癒し効果バツグンの風景なのかも知れない。
|
|
実は2004年3月まで周辺工事の影響で、土井竹林へのアクセスは非常にわかりにくい。ガイドブックには数台の駐車スペースがあったようにあるが、私が訪れた2003年10月は土井家屋敷への通じる通路らしいものはなく、国道42号線沿いのパチンコ店の塀を乗り越えて行ったほど。訪れる場合には事前に尾鷲市新産業創造課(05972-3-8261)へ問い合わせることを強く勧める。
|
|
場所 |
土井竹林 |
交通 |
JR尾鷲駅から徒歩15分 |
問合せ |
尾鷲市新産業創造課 05972-3-8261 |
料金 |
見学無料 |
|
|