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サルナシ(マタタビ科) <
さるなし(またたびか) > |
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熊野市(旧熊野市、旧紀和町) > |
この地方には僅かばかり残っている。昔では磯に生えている大木には多くあったのだが、道路工事又は植林によって切られて、今は希少になっている。
昨年(平成16年)の事だが、県の農政の職員が尋ねて来て「今度、地域活性化事業でサルナシを増殖させて物産で使うから、生えている所を教えてくれ」と言う。インターネットで調べたのだが、この地方のは載っていないと言い、私が同行し教える事となった。4〜5ヶ所教え、枝木を持ち帰り後で聞いたら「葉が出て良かった」と言っていた。 この地方の神ノ木から梶賀まで、20〜30ヶ所程知っているが今は少ないツル植物。大切に残してほしい。
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実の大きさは、ウズラの卵程で、私も10kg程取って「焼酎漬け」を作った。10月頃に取って漬けたのものは、今では琥珀色で香りがあって美味しい。 このサルナシはマタタビ科マタタビ属で、マタタビとは古来の人々が旅に疲れた時、これを食べ又旅が出来たとの「イワレ」の様に滋養強壮に効果がある。サルの好物で熟す頃よくこれを食べているのを見かける。
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今のキウイフルーツは中国原産の物をニュージーランドで改良を加え、今のフルーツになったと言っている。ビタミンが多くて健康に良い。私は農政の人に言ったのだが、ジャムを作るか1個そのまま皮をむき、シロップ漬けにして、ケーキの上などに乗せればと意見を言った。
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今はこの様な植物にも気を止める人々も少ない。日本人は元来劣等感なのか舶来(はくらい)が好き。昔の玄関前では朝ガオ・菊・ホオズキ、夏にはゲタに浴衣、クーラーは無く玄関前に水を打ち、涼を求め、ツリシノブから風鈴の音、夕刻には子供が庭先で遊び、年寄りからは為になる話を聞き先人である年寄りを敬った。 今は外は危険がいっぱい。人はバーチャルリアリティの中で満足している。日本には浴衣にブーツが似合う時代が来るのかなと思う。
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参考文献 |
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なし |
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その他関連情報 |
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なし |
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