この2月7日(木)に尾鷲市矢浜地区の野田地の山の神神事に合わせて矢浜公民館が主催する恒例の「早春のやのはま道ウォーク」が開催されました。 朝、8時半に矢浜公民館に集合すると40名ちかくの方が集合(写真2)。遠くは静岡県や亀山市から来られた方もいるとのことで大盛況です。 その場で参加者はそれぞれ3つの班に分かれ、各班の語り部だまり部矢浜街道町おこし実行委員会のメンバーによる解説で散策しました。 まず矢浜地区内の旧熊野街道が通る路地を歩き、民家に残る「雁木(がんぎ)」や「巽井戸」、「灰釜」、「石垣」(写真3)などを見たあと途中、山の神の準備でお道具づくりをしているところを見学しました(写真4)。 これは山の神神事当日の朝、一本の杉の木から斧・鎌・鍬などのお道具や男性のシンボルなどを作り、酒や餅などとともに山の神にお供えするもので、11時からの神事に間に合わせるべく役の方々は懸命になってお道具づくりをされていました。 その後、路地を離れ「鍛冶屋の跡」や「むさしや遺跡」、そして「庚申堂」、「田の神」などを見学し国道42号線まで出て、国市神社を回ってから「山の神」が祀られている山のふもとに到着。 そこよりウォーク参加者は山の神が祀られている桂山の中腹にある大山神社のところまで登ったが鳥居より先は女人禁制のため女性の参加者たちは鳥居の手前から見学。男性の参加者のみ鳥居をくぐり間近で神事を見学することになった。 午前11時頃、いよいよ神事が行われる時間となり、役の方が神様に向かって胸にしまいこんでいる「おこぜ」を神にみせるとみんなで「ワーッハッハッハ!」と笑い山の神をなぐさめ無事、神事が終了しました(写真1)。 神事を見学した後、矢浜公民館まで歩いて戻ると、おにぎりやぜんざい、アジやハギの干物などを焼いて振る舞われた(写真5)。 参加費は500円ながら貴重な神事が生で見られてかつ地元の皆さんの十二分なおもてなしに参加した方々は大満足でした。 ■やのはま道ウォークコース図(青線) ※ピンクの線は旧熊野街道が通ったとされる道
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動画のURL:http://kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=257
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(写真4)山の神神事につかうお道具を作る様子を見学 |
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(写真5)最後に昼食としておにぎりやぜんざい、干物などが振る舞われた |
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