2008年1月10日(木)熊野市有馬町の産田神社で例大祭がおこなわれました。 産田神社は、日本書紀に登場するイザナミノ尊がカグツチノ神を産んだ場所として伝えられ、この神話に由来して、産田神社は安産と子育ての神様として知られています。 午前10時から始まる神事に合わせて、大勢の妊婦さんや小さな子供を連れた家族が神社を訪れ、お参りし、境内手前の社務所の中で「奉飯」と呼ばれる膳(汁かけ飯、サンマの骨付き姿寿司、イカの青のり和え)をいただき、子供の健やかな成長や安産を願いました。 神事では、巫女の浦安の舞や弓引きの神事がおこなわれ、森の中にある産田神社は幻想的な雰囲気に包まれていました。 また、神社入り口では「うぶたみやげ」の粟おこしが売られ多くの方が買い求めていました。 その横では「くまのサンマ寿司保存会」の方々が、さんま発祥の地である産田神社で1月10日は「さんま寿司の日」と名付け、毎年のように保存会の方々の趣向を凝らしたサンマ寿司の振る舞いと販売をおこない、お昼前には全て売り切れていました。 今年は、始めて「奉飯」をいただきました。薄いお味噌汁のような汁に小さなお豆腐、飯が入っているもので、とても食べやすく、小さな子供でも美味しくいただける味でした。 イカの青のり和えは、茹でたイカは余り匂いがなくあっさりとしていて、ほのかに海苔の香りがする味わいでした。 サンマの骨付き姿寿司は、熊野市ではいつも背開きにするサンマ寿司が、腹開きになっており背骨が残ったままになっています。こちらは切られていないので、ほとんどの人は持ち帰って食べます。 暖かな日となった今年の例大祭は、夕方まで多くの人が参拝に訪れていました。 ◆関連リンク 2007年の産田神社例大祭 2006年の産田神社例大祭 東紀州百科事典 >> 産田神社例大祭 ◆くまどこムービー 2005年産田神社例大祭 浦安の舞 産田神社例大祭(2005)
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