尾鷲市古江町の正月行事「ギッチョ祭」(浜の祷)が古江漁港【地図】で行われました。 レポーターが到着した1月1日の10時ごろには、既に漁港内は人だかりでした(画像)。 会場では海に向かってカズラと酒・鏡餅などが祀られていました(写真1)。またその後ろに3つのおけに(多分、塩漬けした)マグロ・カツオ・タイなどの魚が入った桶が置かれて(画像)おりそれを正面に側面と後方の三方に男衆が座り(画像)その周りを多くの見物客が囲んでいました。 まず正面の魚の入った桶の前に男衆の3人が座りそれぞれ目の前の魚をまな板の上でさばきます(写真2)(画像)。 魚をさばき終えると、男衆や周りの観客に次々さばいた魚の切り身が配られます(画像)。 1時間ぐらいして11時頃になると司会から「ギッチョの儀を始めます」のアナウンスがあり全員が正面の飾りの前に集まり始めます(画像)。 そして役の方々6人が2メートルの樫の棒を持ち祀られていたかづらに差しはじめます(画像)。 そして山側へ3人、海側へ3人並んで一斉に「ギッチョホイ」と声をあげて、かずらを海側にほおりあげました(写真3)。そして海に漂うかずらに樫の棒を投げて差します(画像)。その後、若い衆が海に飛び込みかずらを拾い上げて(写真4)元にもどすとこんどは山側に向かって一斉に「ギッチョホイ」と声をあげてかずらをほおりなげました(動画)。 この「ギッチョの儀」が終了後、福引き(写真5)が行われさらに盛り上がりました。 古江区正月行事 日程 ○12月31日 魚の番 【場所】当屋 →当屋で大きな桶の中に榊を敷いて塩漬けの魚(まぐろ、かつお、たい)を祀り、魚の番をしながら親類、縁者と語らいます。 ○1月1日 浜の祷 【場所】古江魚市場 10時〜 ※ギッチョの儀 ○1月2日 餅の番 【場所】当屋 →歌いながら餅つきをします。 ○1月3日 はたけ祷【場所】光明寺 8:30〜 →2日ついた餅をひし形に切ったモノをお寺に納めます。 ○1月5日 大般若祈祷会【場所】光明寺 11:00〜 ○1月7日 奥山伴僧坊【場所】光明寺 9:00〜 ○1月15日 どんど焼き【場所】古江魚市場、海岸 9:00〜10:00
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動画のURL:http://kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=243
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(写真3)かずらを海にほおりあげたところ〜ギッチョの儀 |
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