尾鷲市九鬼地区の正月梼屋行事として行われる「にらくら」まつりの儀式の一つ「ひょうけんぎょう」が行われました。 18時半頃から九鬼集落の中にあるにらくら【場所】に昼間集められたほだ(薪)に火をつけ「ひょうけんぎょう」が行われました。 そして19時頃、九木神社から練り歩いて来た神楽が現れにらくらの前で火が燃えさかるなか、獅子舞を奉納します。 その後、神楽は集落内を通り神楽宿のある九鬼公民館まで練り歩きました。 大晦日の九鬼地区は暗闇の中、九木神社に麓から石段に至るまで提灯が並べられ幻想的でした。 また集落内の各通りの要所や漁業共同組合前には笹飾りが飾られ普段は静かな漁村が祭りで盛り上がっていました。 この大晦日から元旦にかけてのにらくら祭、そして2日・3日の鰤まつりと九鬼のまちは4日間の正月梼屋行事が始まります。 <にらくら祭りの大晦日のスケジュール> □ほだ(薪)集め 午後 【場所】九鬼町内各地 大晦日の午後に子どもたちが「松木と米こう(買う、乞う)銭も金ももって代々良い年とらんせ」「ひょうけんぎょうに米こう銭も金ももって代々良い年とらんせ」と歌って各戸へ回って米やもちなどを供出を受けるがその際に必ず薪を2〜3本添えられることになっており、集められた薪は真巌寺下にある石垣で囲われた「にらくら」と呼ばれる空き地に運ばれ、高く積み上げられます。 □ひょうけんぎょう 19時〜 【場所】にらくら(真巌寺の下) そして夜6時ごろに一斉に火がつけられます(これを「ひょうけんぎょう」と呼ぶ)。この火にあたると1年中風邪をひかないといわれ多くの見物客が集まります。そして19時頃、九木神社から来た神楽がにらくらの火の前で踊りを奉納しその後、町内を練り歩きます。 にらくらの薪が燃え尽きた後は一旦、水をかけて「にらくら」の中を消し炭で真っ黒な状態にします。
動画のURL:http://kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=240
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ひょうけんぎょう〜九鬼の聖地である「にらくら」でほだ(薪)が燃えさかります・多くの見物者がにらくらを取り囲みます(31日18:50頃) |
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にらくらの火の前で神楽部による獅子舞が奉納されます(31日19:00頃) |
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にらくらの前で奉納した後、神楽が集落内を練り歩きます |
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集落のあちらこちらに笹飾りが飾られ九鬼のまちは祭り一色に! |
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九木神社は麓から社のある山上まで提灯が並べられ幻想的です。 |
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