快晴に恵まれた熊野市二木島町〜甫母町の二木島湾で繰り広げられる船漕ぎ競争「二木島祭り」を今年は甫母の港を中心に見学しました。 ここ3年程は船の上からの取材が続いたので、陸から見る「二木島祭り」を楽しんでみました。 青い海と空に、極彩色の関舟が甫母の港に入ってくると船の先頭で赤い着物を着、女装した男の子の踊りが始まり港に集まった人から大きな歓声と拍手がおこり、「上手やで!」などのかけ声が踊る子供に届けられます。そうして港をでると、二木島漁港を目指し3度目の船漕ぎ競争の太鼓の音が響き渡りました。 【二木島祭りの由来】 二木島祭りが繰り広げられる二木島湾は、英虞岬と牟婁岬の2つの岬をもち、古くは志摩国と紀伊国の境目でした。 三重県指定無形文化財である神事は、英虞岬にある“阿古師神社”と牟婁岬にある“室古神社”を巡りながら勇壮な関船の船祭りが繰り広げられていきます。 祭りの起源は、神武天皇東征の際に、熊野灘で嵐遭った一行を救おうとして地元の住民が早船で向かった様子に由来すると言われており、阿古師・室古の両神社には嵐の折に落命された2人の皇兄(稲飯命と三毛入野命)を祀っているとも伝わっています。また、二木島は古くから鯨漁が盛んな地域であるため、祭りは捕鯨の歴史・文化も色濃く伝えているとも言われています。 今年の二木島祭りの進行は下記のような時間でおこなわれました。 9:00 関船が二木島漁港を出発 9:30 室古神社にて神事 10:30 阿古師神社にて神事 船漕ぎ競争(室古神社→阿古師神社) 11:55 甫母港 船漕ぎ競争(甫母港→二木島漁港) 12:30 二木島漁港へ到着 【今までの二木島祭り(記録)】 2006年11/3 二木島祭りレポート 2005年11/3 二木島祭りレポート 2004年11/3 二木島祭りレポート ●2006年の二木島祭り動画 ●東紀州百科事典 > 二木島祭
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