|
|
当サイトはどなたでもご自由にリンクしていただいて結構です。よろしければ上のバナーをお使いください。 |
|
|
7/1 丸山千枚田で「虫おくり」がおこなわれました。(2007/07/02) |
7月1日(日)午後7時30分から、丸山千枚田で「虫おくり」の行事がおこなわれました。この日は、どんよりとした曇り空でしたが雨はぽつぽつ落ちる程度でなんとか持ってくれました。 丸山千枚田にある丸山神社に地元入鹿小学校、中学校の児童生徒ら約70名が集合して、そこから鐘の音、太鼓の音に合わせて「虫おくり殿のおん通りよい〜」という元気なかけ声とともにスタートしあぜ道を下っていき、大岩のところから更に下に降り、田んぼの中に竹切った中にロウソクを灯した灯りを目印にぐるっと回りました。 足元に気を付けながら、回ってきた子どもたちからは「もう1回周りた〜い」といった声が聞こえてきました。 【丸山千枚田「虫おくり」行事について】 慶長6年(1601)には2240枚あったといわれている丸山千枚田は、平成5年当時530枚程度にまで減っておりましたが、この貴重な資源を保護し後世に伝えていくことが極めて重要と考え、町では“日本の農耕文化”として位置づけ、平成7年より復元を開始。現在1340枚を保全しています。 その農耕文化の一つとして、「虫おくり」があり、昭和28年まで実際に丸山地区で行われていた行事で、 現在の稲作では害虫駆除にあたるもの。その当時薬品等もなく、なすすべがなかったことから、地域の子供たちが集まり、お寺からお札をもらって、松明と太鼓、鐘などを手に千枚田の中を練り歩き、火と音で害虫を追払うものでした。 そこには農薬に頼る現代の人たちには理解して貰えない、素朴な農民の祈りがこめられていました。 ひと粒のお米でも多く収穫したいという農家の願いは1614年の北山一揆に、この丸山地区からも加わっていたことからわかるように、山間地で農業を営む全ての農家の願いで、この虫おくりも豊作を心から願い行っていたものだと考えられています。 2年前、熊野古道が世界遺産となった記念イベントとして復活した。この行事については先人が行っていた虫おくりを地元の小学生で行い、子供たちの「虫おくり殿のおん通りよい〜」の掛け声とともに千枚田の豊作を願うものです。 ◆関連リンク ●昨年(2006年)の様子 ●2005年の虫おくりの様子 ●世界遺産登録1周年記念ナイトウォーク「通り峠」レポート ●2005の年の丸山千枚田「虫送り」行事をムービーで見る
|
|
|