3月4日(日)13:00〜から紀南ひかり園(三重県熊野市有馬町4520-329)にて「園芸福祉 花の取り組み報告会&講演会」が開催され、約100名の園芸好きの方々などが参加しました。 この講演会は、園芸療法士の養成から始まった三重県の園芸福祉推進事業も5年目となり1つの区切りを迎え、これを機会に園芸療法士および園芸療法・園芸福祉の実践家達の活動発表を行うとともに、園芸好きの人が集まり、この地域においての園芸への取り組みがより活発になることを願って、今回の報告会&講演会が開催されました。 始めに、くまの園芸福祉倶楽部会長の芝崎裕也さんから開会の挨拶がおこなわれ、続いて来賓の三重県議会議員 萩野氏より祝辞をいただき、報告会が始まりました。 報告会の最初は、熊野農林商工環境事務所 園芸療法士 櫻井ゆきみ氏より「園芸療法士の取り組み」と題して今まで行ってきた活動の報告がおこなわれました。園芸療法を通じて関った紀南地域での活動、活動から得られた成果、そして活動を通じて芽生えた想いなどを発表しました。 次ぎに尾呂志リハビリ診療所作業療法士 畠 美奈氏より「尾呂志リハビリ診療所の園芸療法」と題して、園芸療法をおこなってきた現場からの報告がおこなわれました。園芸の作業用に工夫された道具の紹介やレイズドベッドの花壇での作業内容、そして参加した高齢者の方々や作業所職員の感想など、現場ならではの意見・問題点を知ることができました。 続いて紀南ひかり園生活支援員 岩本 陽介氏(写真左)、御浜天地農場長 山本 章彦氏による「紀南ひかり園と御浜天地農場の取り組み」と題して、障害者の方々と一緒に行っている園芸福祉についての報告がおこなわれました。 大企業のない紀南地域での主幹産業である農業への障害者雇用から、障害者の方々の自立していく方向を探っていく中で、創意工夫された取り組みが紹介され、来場者の方々の共感を得ました。 報告会の最後は、グリーンアドバイザー 南 佳寿氏による「花づくり実践講座の取り組み」について、金山町に作ったナイトガーデンでの報告が行われました。 講演会前の休憩時間は「体験コーナー」による芝坊主づくり、苔玉づくり、菜の花摘みがおこなわれ、参加者の方々は暖かなお天気に恵まれた外に出て、苔玉づくりや芝坊主づくりを楽しんでいました。 後半は、みなさんが待ちに待ったNHKの趣味の園芸でおなじみの園芸研究家の小笠原 誓氏、そして園芸研究家の草間 祐輔氏による園芸を楽しむ秘策」講演会がおこなわれました。 会場に訪れた方々は、大好きな園芸での新しい知識や病害虫に関する専門的なお話に聞き入っていました。 ●主催 くまの園芸福祉倶楽部 ●後援 三重県、紀南健康長寿推進協議会、紀南ひかり園
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