飛鳥神社例祭は大漁と海上安全を祈願する祭りで例年11月14日(1日目)が宵祭り、15日(2日目)が本祭りのスケジュールで行われます。 11月14日(1日目)の宵祭りでは19:00から高張り堤灯の行列を作って神社を曽根、賀田、梶賀の各地区の代表が団体詣でし、お蒸し渡りの神事を持って、新しいご幣を神殿に奉納されました。 またそれに合わせて、飛鳥幼稚園で「音楽の夕べ」が開催され、カラオケ大会などが行われた。 その後、22:10頃から古いご弊を神社本殿から曽根、賀田、梶賀の各地区の男衆が取り合うという「ご弊もみ」が始まった。 「ご幣」を取った地区には御利益があると云われており、それを奪うべく一本の御幣に白装束の男集が群がり「わっせ〜、わっせ〜」などと大きな声を張り上げながら、威勢良くぶつかり合います。 これを見たさに、夜遅くながら神社周辺には多くの見物人が集まり、また新聞記者やテレビカメラなどマスコミも取材に多数訪れていました。 このご弊もみはおよそ1時間近く行われ、飛鳥神社本殿から始まったもみ合いはラグビーのモールの様な状態で蛇行しながら進み最後、曽根公民館へご幣が到着し終了した。 この勇壮なご幣もみも3地区の少子高齢化に伴い、参加者が年々減少しその存続が危ぶまれていました。 そこでこの神事を後世にも伝承すべく伝統ある祭りをもっと盛り上げようと、4年前から地元3地区以外の尾鷲市街在住者を中心に紀北地域の若者有志が参加するようになりました。 今回も分かるだけで十数人の地区外の若者が決まりである白装束で参加、地元の男衆に負けないくらいの気合いでもみあっていました。 ただ、仕方ないことですがこのようなことから近年は3地区対抗的な意味合いは薄まっている感があります。 また地元の方から聞いたところでは、昔は日が昇るまで一晩中もみ合ったとのことです。 それでも、漁村特有の荒々しい気概を実感することができる神事である「ご幣もみ」。例年、曜日に関係なく11月14日の22時ごろから始まりますので来年は是非あなたも白装束で参加してみませんか(但し、石垣等に挟まれるなどの危険がありますので自己責任で無理をせず、他の参加者も含め安全には十分、留意してください)
動画のURL:http://www.kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=37
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白装束の男衆がご幣を奪い合う(若干、白装束でない方もいますが・・・) |
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飛鳥神社本殿前でご弊が出されるのを待つ白装束の男衆 |
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無事、曽根公民館に届けられた「ご幣」(角材なので奪い合うとかなり手が痛い!)。 |
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