三重県が県内に大きな被害をもたらした昭和19年12月7日の昭和東南海地震の記憶を風化させず地震災害に強い「みえの防災風土」を県民と共に築いていくため、今年度から12月7日を「みえ地震防災の日」と定められました。 その関連として設けられた「みえの防災大賞」の受賞団体がこのほど決まり、応募のあった46団体の中から東紀州から尾鷲市立尾鷲小学校(尾鷲市)と遊木町自主防災組織(熊野市)の2団体が、みえの防災奨励賞を受賞し12月17日(日)四日市市文化会館で開かれた三重県主催の「みえの防災風土づくりシンポジウム」の席上で、表彰が行われました。表彰式では野呂昭彦知事が各受賞団体代表者に賞状などを手渡した。引続き、 河田 惠昭 教授 (京都大学防災研究所長)の基調講演 「切迫する東海・東南海地震等への備え」ののち、コーディネーターとして川口 淳氏(三重大学大学院工学研究科 助教授)が進行役を務め、パネリストとして各受賞団体代表者並びにゲストコメンテーターとして河田 教授による防災トーク「自助・共助でつくる みえの防災風土」と題し、大勢の聴講者を前にディスカッションが行われました。 防災大賞受賞には、四日市市港地区自主防災組織連絡協議会(四日市市のコンビナート地帯に隣接する13自治体の約1020世帯と消防団、自主防災組織が加入)が受賞。防災奨励賞5団体には、尾鷲市立尾鷲小学校や遊木町自主防災組織のほか災害ボランティアネットワーク鈴鹿(鈴鹿市)、志摩コーストガーディアンズ(志摩市)、つつじが丘自治会つつじが丘地域づくり委員会つつじが丘分科会(名張市)の3団体が受賞しました。 尚、この模様は新年1/19(金) 20:00〜三重テレビ放送にて◇みえの防災風土づくりシンポジウムと題して特別番組が放送される予定です。 県発表の各団体の受賞紹介は下記の通りです。 尾鷲市立尾鷲小学校(尾鷲市) 防災教育を実施する中で、タウンウォッチングや、津波被害史跡の見学、地元のお年寄りからの津波体験聴講等の取組は、子どもたちの地震・津波に対する知識・意識を高めるために大変効果的であり、また、子どもたちによる防災の創作劇は、全校児童の他に保護者や地域の方々にも公開されています。 また、防災教育支援システム(緊急地震速報受信ツール)を利用しての避難訓練は他の学校にとっても先駆的な取組であり、地域の防災活動の広がりも期待できます。 遊木町自主防災組織(熊野市) 平成8年の発足以来、「地域の事は地域の自分達が守る」を合言葉に地域の防災活動に取り組み、定期的な防災関連備品の点検・動作確認作業や他回体との連携活動を行っていますが、中でも津波を想定した町内総出による避難訓練は、災害時要援護者をも念頭に入れた実践的な訓練となっています。また、町内の危険箇所や避難場所等を自分達の手で整備をしていることも、大いに評価でき、これらの活動は、他の地域や団体へも展開が可能な取組です。 ■関連リンク みえの防災風土づくりシンポジウム(PDFデータ) 河田 惠昭 教授 川口 淳 助教授 三重テレビ放送 特別番組表
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野呂知事より表彰を受ける遊木町自主防災組織(熊野市)会長 濱中 康 氏 |
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野呂知事より表彰を受ける尾鷲市立尾鷲小学校教頭 直江 篤 氏 |
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会場の四日市市文化会館・第2ホール(609名収容)(同市安島2-5-3) |
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