12月6日(水)午後7時から熊野市民会館でおこなわれた昭和34年制作 東映児童劇映画「道」に、熊野市内外から大勢の方が訪れ、懐かしい映画や風景を一目見ようと本当に大勢の方々が集まりました。熊野市民会館に入れない人まで出ました。 午後7時過ぎに、主催者を代表して熊野市教育長 杉松道之さんの挨拶があり、上映実行委員長を代表して会長の福村直昭さんが映画上映への思いを集まった観客の皆さんに語りました。 映画の前に、当時国鉄バス紀南線の運転手として長い間矢ノ川峠を越えられていた久保芳治さんと、この映画を探し出した発起人の杉谷俊明さんのパネルトークがおこなわれました。 懐かしい写真と共に、久保芳治さん(86歳)のお話しがおこなわれるのですが、とてもユニークな語りと素晴らしい記憶力に会場のお客さんはおおいに笑い、そしてどよめきました。 懐かしい矢ノ川峠の風景、そしてボンネットバスの懐かしい形、矢ノ川峠にあった茶屋、その女主人、そしてエピソード。集まったお客さんはどんどんタイムスリップしていったのではないでしょうか。 観客のほとんどは年輩の方々、会場からは懐かしがる声と共に、思い出話が聞こえてきました。 楽しかったお二人の話と懐かしい写真、フィルムを見終わって、本題の映画上映となりました。 映画が終わると会場に大きな拍手。最後に発起人会のみなさんが通路にたって皆さんをお見送りして上映会が終了しました。 帰っていくお客さんは、「懐かしかった」「ありがとう」という声をかけていました。歴史の中に消えていったもう一つの古道「矢の川峠」が、みなさんの中で蘇った1日でした。 パネル展示は、12月7日(木)午前9時から午後4時までおこなわれています。
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ホールでおこなわれていた懐かしい写真や新聞記事の展示 |
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笑いあり、感動ありのパネルトークは久保さんの語りが最高でした。 |
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