9月3日(日)、紀北町各地で今年初めて自主防災訓練が実施された。午前9時、「地震と地震による津波(6m)が発生」という想定で訓練用のサイレンが鳴り、東長島公民館に避難した井ノ島地区の住民は、人数確認の後、情報収集班・救護班・食量班などに分かれ、それぞれの班で準備や役割分担をして被災時の段取りを確認した。 食量班では、ビニール袋を使った炊飯が実施された。米・水・結び口のラインが示された米1合用の袋に米・水と梅干しを入れ、結び口ラインまで膨張して破裂しないように空気を抜きながら調整して輪ゴムでしっかりと口を結び、炊き出し用の大鍋で茹でて出来上がり。訓練終了後に参加者に配布された。 救護班では、身近なストッキングを包帯や三角帯のかわりに利用する方法や、三角帯による頭部止血法が紹介され、参加者は交替で実践した。 また、避難所での生活で重要なプライベートスペースの確保や、トイレの使用についても見本品を使って説明があった。参加者からは購入場所などの質問があり「防災グッズにストッキングとトイレ用の袋も追加しないと。」という声が聞かれた。 最後は屋外で消化器を使った初期消火の訓練。多くの参加者が実際に体験をし「見るだけ、聞くだけでなく、実際にやってみて良くわかった。」と話していた。 参加者らは訓練終了後に、別の班での活動も情報交換しながら帰宅し、あらためて気持ちを引き締める機会となった。
|