2006年4月7日・8日の2日間熊野どいらいファーマーズ(大西拓会長)会員の御浜天地農場が加盟するパルシステム生活協同組合連合会と、三重県熊野市及び御浜天地農場において、「紀伊半島協議会」・新たな担い手と地域作り(フィールドワークIN三重県熊野市)がおこなわれました。 第10回新農業委員会フィールドワークは、関東方面から25名の生活協同組合員と同委員会メンバー、会員産地の代表者ら50名が熊野を訪れました。 同委員会は、紀伊半島食と緑の交流会議の地域活動が普遍的で、地域振興を生協事業と結びつくことを含めて進めている1つのモデル的事例研究をテーマとしています。 大量生産大量消費から、資源循環-環境保全型農業による安全な食づくり、障害者、高齢者などを含めた多様な人々の共に生きる場の地産地消と食農教育の営農体制へ転換モデルとして、地域の人や資源を最大限に活用しながら、農業を一つの軸として、捉えて展開している視察地域は、これからの生協事業に通じるもの・活かせるものがあると考えられ、熊野でのフィールドワークがおこなわれました。 4月7日(金) 午後1時20分から、知的障害者更生施設「紀南ひかり園・グリーンプラザ」(熊野市有馬町)で行われているビニールハウスでのきゅうり栽培などの施設視察をおこないました。 その後、紀南ひかり園の2階ホールにて「紀伊半島交流協議会総会」がおこなわれ、15:30より ひかり園 園長 市谷純恵さんにより「ひかり園・グリーンプラザの取り組み紹介」と題して、御浜天地農場との「エコ菜の花」の生産を始めとする園芸福祉による取り組みについて講演がおこなわれました。続いて、くまの園芸福祉研究会 会長 芝崎裕也氏から「園芸福祉と地域作りについて」の講演がおこなわれ、地域における園芸福祉の取り組みが紹介され、地域の人たちとの関わり、事例を紹介しました。 18:00より「交流会」が天女座(熊野市波田須)でおこなわれ、新農業委員会のみなさん、熊野どいらいファーマーズで賑やかな宴となりました。 どいらいファーマーズの会長 大西氏が所属する「熊野鬼城太鼓」の演奏では、その迫力に大きな拍手がわきおこり、会場が盛り上がり、参加者全員が一つになれたようでした。 4月8日(土) 早朝より鬼ヶ城、熊野古道「松本峠」を歩き、紀南ツアーデザインセンターで橋川史宏氏の「エコツーリズムと地域づくり」のお話しを聞きました。 その後、鬼ヶ城センターでお土産などを購入し、御浜天地農場へと移動、「御浜天地の取り組みについて」山本章彦氏より御浜天地農場の梅畑を見ながら活動報告がされました。 昼食では、地元食材を使った手作り昼食をみなさんに楽しんでいただきました。マグロのカブト焼き、梅酢で味付けした高菜のめはり寿し、梅酢で漬けたさんまの丸干し、ちらし寿司、豚汁などで熊野の食を味わっていただきました。 参加したみなさんがそれぞれいろんな事を話しているうちに、出発(帰路)の時間となりフィールドワークin三重県熊野市は終了しました。 しかし今後も熊野に訪れるような企画を考え、実行に移していくことになりそうです。熊野でも新たな農業を通じた取り組みが始まろうとしています。 レポート:熊野どいらいファーマーズ会員
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芝崎裕也氏から「園芸福祉と地域作りについて」の講演 |
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