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ホーム >> イベント報告 >> 紀北おもしろゼミナール番外編〜続わかもの会議〜
イベント報告

紀北おもしろゼミナール番外編〜続わかもの会議〜(2006/03/10)  

3月8日(水)、尾鷲市の天満荘(中部電力三田火力発電所保養所)で「もてなしのさとづくり会議 人づくり部会」主催の、紀北おもしろゼミナールが開催された。今年度分として予定していた内容は既に終了していたが、「番外編」の形で実施された。「続わかもの会議」とサブタイトルをつけた今回は、Iターンの若者5名を招きパネルディスカッションの形式で実施された。会場を訪れる人の中にも、いつもより若者の姿が多く見られた。

5名のパネラーは、業種が林業・漁業・公務員・体験観光業、出身地は関西・関東・県内北勢地域からと、バラエティーにとんだ面々。自己紹介が終わった時点で、進行役から「一年以上こっち(紀北地域)に住んでいる人は、すでにこっちの人の顔になっていますね。もともとなのか、そうなったのか?言葉もバリバリ尾鷲弁の人もいて、まったく違和感ないですね。」と言われるほど、紀北地域での生活を満喫して馴染んでいる様子。

このメンバーが「紀北地域に来ることになったきっかけは?」「家族や友人などの反対はなかったのか?」「何が決め手となってIターンを?」「実際に住んでみて戸惑ったことは?」「休日の過ごし方は?仕事以外で趣味などは?」「どうして若者が地域を離れてしまうのだと思うか?」「友人知人にもIターンを勧められるか?」「どうしたら若者がこの地域に残ると思うか?」などなど、進行役から提示される質問に答えながら意見を交換した。『地震と水害が立て続けに起きたときには、実家から「帰って来い」と言われたが、今では地元の干物などを送ると喜んでいて、催促もある。』『いただき市など定例行事もインプットして、土産のリクエストがあり、家族も楽しみにしている。』『言葉が聞き取れず(特に年配者の)、何度も聞き返すなど、方言に苦労した。(すっかり馴染んだ尾鷲弁で発言)』『家に帰ると、おかずが乗っている皿が置いてあり、誰からかわからないが美味しくいただいた。』『もう都会の生活はできないかも。』など笑いを誘うエピソードが数々紹介された。

町の景観や(特に42号線沿い)、『友人などと出かける場合、魚は確かに美味しいが毎回居酒屋というわけにもいかず、若者が軽い食事やお茶とおしゃべりを楽しむようなおしゃれな店が少ないのでは?』には大きくうなずく人もあり、『うまい(自分の好みの)ラーメン屋が見つからず、ラーメンが食べたくて何時間もかけて実家に帰ることがある。』に対しては、他のパネラーや会場からも「私は○○出身で◎◎ラーメンが!」と、両手で固い握手をせんばかりの意見も出た。また、仕事面での苦労などを話した結果、家族にマイナスイメージを与えてしまった例なども紹介され、仕事と生活環境の大きな変化に対して、家族の理解と協力抜きにIターンは難しいことを改めて考えさせられた。

休憩時にはぜんざいの振る舞いがあり、パネラーも参加者も和気あいあい。

後半は会場からの質問や意見も交えて進行。ぜんざい効果もあって?踏み込んだ内容や、返答に窮する質問もあったが、終始なごやかな雰囲気。『自分がここに今いられるのは、周りの人に親切にしてもらって助けてもらったおかげ。景観などいろいろ問題や改善点はあり、それも確かに大事。でも自分は、親切な人が一人でも増えることが大事かなと思う。』という意見が、個人的にはとても印象的だった。

毎回好評だった「紀北おもしろゼミナール」だが、残念ながら今年度で「もてなしのさとづくり会議 人づくり部会」は解散となる。しかし部会長の松井氏は「いろいろな事情で現在の部会は解散になるが、この素晴らしいメンバーを解散させるのはもったいない。この会場に来てくださったみなさんも一緒に、新たに始めたい。」と参加を呼びかけ、次回への意気込みを語りながらの解散となった。


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座布団の客席は舞台に近くて和気あいあい

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パネラーの西條さん、妻有さん、黒田さん(左から)

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パネラーの中川さん、石部さん(左から)

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こちらは進行役のお二人

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マイクを持つ手は緊張気味でも、ぜんざいのお箸は滑らかに口元へ・・・
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