3月4日(土)東紀州活性化協議会主催の熊野古道語り部養成講座が行われた。この日のテーマは「通り峠と丸山千枚田」の現地実習。世界遺産登録されてはいないが、四季折々に見せる千枚田の美しさや風情のある古道に最近関心が高まっており、語り部から「ぜひに」と要請があって実現した講座。 「通り峠」の名の由来や、横垣峠・風伝峠・通り峠の3つの峠に共通する石畳の特徴、首のない地蔵の話などを学んだ。展望台への急坂は、さすがの語り部も「休憩は?」「休憩したらよけいえらい」と汗をかきながら上った。展望台から見た千枚田は、山の緑と田の土や畦の枯れ草の色がくっきりと色分けされていた。峠を降りて千枚田で昼食。近くで見るとすっかり花が咲いたフキノトウやオオイヌフグリなど、春の勢いが感じられた。また、田んぼを起こしている人たちの姿もあり、これからの千枚田は日々違う姿を見せてくれるだろう。天気は快晴でやや風がある一日。マスクをした花粉症の語り部たちにはつらい一日でもあったが、有意義な研修を終えた。 帰りには「鉱山の湯(足湯)」や入鹿温泉やすらぎの湯(清流荘)、湯ノ口温泉など温泉が豊富で、語り部たちも誘い合って疲れを癒しに出かけた。
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お話も手書きのメモだけでなくビデオやICレコーダーに記録したり・・・みなさん熱心です |
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