2月8日(水)午後7時、熊野ネイチャーセンター(三重県立熊野少年自然の家)で、「熊野ネイチャーガイド養成講座」が開催されました。 今回は富士山麓で自然体験活動や環境教育に携わり、体験型教育旅行でビジネス的にも大きな成果を上げている「ホールアース自然学校」代表の広瀬敏通さんを講師に招き、「自然学校の設立と地域の活性化」をテーマに自然体験活動やエコツーリズムに関する理念や活動内容、そして経営に関することなどを幅広く聞くことができました。 ネイチャーガイドのプロとアマチュア、公的施設の品質レベルについて、事業性と社会性を両立させていく新しい事業観がエコツーリズムには必要な事などを事例をもとに詳しく聞くことができました。 日本における自然学校の現状や問題点、ホールアース自然学校がおこなっている事業や災害時などのボランティア活動など、またこの日の参加者がもっとも驚いたのは、講師の広瀬敏通さんが体験してきたインドでの障害者の村づくり、カンボジア難民支援で体験してきたお話しだったかもしれません。それは「ホールアース自然学校」に通じている一本の道を見るようでした。 参加者からの質問も、「ホールアース自然学校」に関することから、広瀬さんの理念に関することまで幅の広い質問となったのもうなずけました。 2時間を少し超える講演でしたが、あっという間の2時間だったように思えます。それだけ実体験に基づいた活動や事業が共感を与える素晴らしいものでした。 ●講師プロフィール 1950年東京生まれ。大学を卒業後アジアを放浪し帰国後、環境教育の草分け的存在である「ホールアース自然学校」を設立する。冒険、探険、世界の辺境を愛する。日本の自然学校の草分けであり、自然体験型環境教育の第一人者。多くの公職を持つが、スタンスは自由人で視線はつねに前に向く。チャレンジスピリットは錆びていない。骨折多数。熱帯の熱病、破傷風、ツツガムシ、マムシなど、レアな被害を得意とする。 ホールアース自然学校HPより抜粋 ●ホールアース自然学校 ホールアース自然学校は1982年アジア放浪の旅から帰国した広瀬さんが設立した団体。設立当初は「動物農場」と称していたが、その後団体名称を「ホールアース自然学校」に改称。現在、富士山本校、沖縄校をはじめ自然界を拠点に全国的に活動している「自然体験型の環境教育事業所」 実体験主義・自然観の回復をテーマに、様々な自然体験プログラム・指導者研修・エコツアーなどの企画、 コーディネート、実施を行っている。 ■環境省による第1回エコーツーリズム大賞「優秀賞」受賞 ■常勤職員40名 非常勤外部職員10名 ■学校団体・一般団体・受託事業を含めた総受入数60,000人
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