今秋、紀北町に寄贈された旧嵐屋旅館の活用について検討するため、12月22日(木)午後から内部の見学会がおこなわれた。紀北町・三重県・東紀州地域交流空間創造事業(ツヅラト峠・荷坂峠・西長島地区)の「古道魚まち歩観会(あるかんかい)」など地域住民が、部屋や調度品を見てまわり、当時を知る人の話を聞いたり経営者の奥さんから話を聞いたりした。 旧嵐屋旅館は昭和初期に創業。紀伊長島港の玄関口に位置し、多くの有名・著名人にも利用されてきた。風情ある外観や部屋は映画の撮影にも使われることもあった。しかし、昨今の不況や経営者の高齢化と体調不良などが重なり、一年前に惜しまれつつ営業停止し長い歴史に幕を閉じた。この日は雪の舞う冷たい日だったが、一年ぶりに大勢の人を迎えた旧嵐屋旅館内は、今後の活用に胸躍らせる人たちの活気・熱気にあふれていた。
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奥さんが子どもの頃に使っていたオルガン。70年前のもの。 |
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