熊野ネイチャーセンター主催、第8回おもしろ自然学校「鉱石採集会」が11月26日【土曜日】紀和町紀州鉱山後で行われました。午前9時より紀和町名物の朝霧に包まる中、受付と県立博物館の津村先生から注意事項などの説明がありました。参加者のほとんどが鉱石採集初体験の家族連れで皆わくわくしながら、採集場所の紀州鉱山後に移動。1時間半ほどの自由時間で結晶は小さいながらも色々な鉱石を見つけて大喜びです。最後にもう一度全員集合して、本日のまとめです。ほとんどの方は黄鉄鉱、黄銅鉱、水晶、方解石を採集していましたが、なかには閃亜鉛鉱や黒曜石,葉っぱの化石などを見つけた方もいて意外な収穫に大喜びでした。津村先生よりの話で、採集場所はなるべく元のように戻す、採集した鉱物は採集場所と日付を入れて保管する、採った鉱石はむやみに他の場所に捨てない、などの「鉱石採集のマナーを守りましょう」とのことでした。 今回の採集場所の紀州鉱山跡ですが昭和9年から12年にかけて石原産業海運株式会社に買い取られ主に銅を産出しておりました。戦時中にはイギリス人捕虜300名がここで強制労働させられて、16名の方が怪我や病気で亡くなられています。町内にある外人墓地は現在でも地元の方が大切に管理しており、花が供えられています。今回の採集場所の近くにはトロッコの線路やトンネル、また窓に鉄格子の入った建物などもあり、当時の様子がうかがえます。古くは奈良の大仏の銅や江戸時代には金や銀も捕れたようで慶長小判などはこの金が使われています。 鉱山資料館 熊野ネイチャーセンター
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