平成17年11月26日(土)〜11月27日(日)の2日間、熊野どいらいファーマーズ、熊野ときめき倶楽部が「まるごと食真農(くまの)体感ツアー」を開催しました。 2日目の27日は『熊野古道・松本峠〜鬼ケ城〜花の窟〜地産地消ネットワークキャラバン』と熊野の海・山・歴史を体感できる内容となっています。 午前8時40分頃、参加者22名は語り部の川邑(かわむら)さんらと共に、鬼ケ城近くの大泊登り口より登り始め、松本峠〜鬼ケ城を目指しました。 登り口近くの階段は平成のものですが、少し上がると道は江戸時代の石畳になります。この石畳は近くの石を使って作られているそうです。急な上り道が続きますが、みなさん元気に足を進めていきます。道の脇には昔お米を作っていたという場所もあり、見事な石積みに先人たちの苦労が偲ばれます。また道の側面の石もきれいに積み上げられ、お城の城壁のような雰囲気にも感じられました。 鉄砲傷のあるお地蔵さんに近づくと、石畳が江戸と明治時代の石が混在する道になりました。石の表面の質が明らかに違うことから見分けがつきやすく、参加者の方も「これは江戸、これは明治」といったように楽しく歩いていました。 9時10分頃、出発してから約30分でお地蔵さんに到着。語り部の川邑さんから、お地蔵さんにある鉄砲傷のお話などをお聞きしました。約300年もの間、静かに巡礼者を見守ってきました。 このお地蔵さんをバックに記念撮影した後、東屋へと向かいました。ここからは約25キロにわたって延々と続く浜海岸「七里御浜」が見渡せます。この絶景を前に「ほんとにきれいねー!」と声を上げて感動される方も多くいらっしゃいました。 ここで川邑さんは「きのもと節」をアカペラで唄ってくださいました。みなさん見事な歌声に聞き入り、唄い終えると拍手喝采でした。 少し休憩をした後、鬼ケ城へと向かいました。次は下り道になります。 途中にある鬼の見張り場で雄大な熊野灘を見渡しました。ここからの眺めはまさに絶景ですね。下を見るとバスを降りた場所が見え、知らず知らずけっこうな距離を歩いていたことに、驚いた様子で話をされている方もみえました。みんなで楽しく歩いてきたので、近く感じられたのでしょうね。 しばらく桜の道を進み、10時20分頃、鬼ケ城東口駐車場へ到着。ここから鬼ケ城・千畳敷へと足を運びました。 世界遺産にも登録されている「鬼ケ城」は大自然が作り出した芸術とも呼ばれるもので、数回の地震による隆起でできています。 参加者は岩肌に触れ、間近で見る事でその圧倒的な迫力を感じられている様子でした。記念撮影をし、千畳敷をあとにしました。 ここからはバスに乗り、「花の窟神社」へと向かいます。日本書紀にも登場するこの神社は巨大な岩をご神体とし、日本最古の神社ともいわれています。11時頃到着し、鳥居の前で記念撮影。ご神体の前で川邑さんより、古来より2月10日と10月10日に行われて続けている例大祭・お綱掛け神事の話、国生みの話などを聞きました。お参りを行った後、神社の前にある茶屋で一休み。 再びバスに乗り、最終目的地・御浜町の道の駅「パーク七里御浜」へと向かいます。 三重県の「地産地消ネットワークキャラバン」が行われているこの会場では『海と里とのめぐり逢い「熊野の食卓」(熊野ときめき倶楽部主催)』に参加しました。 参加者は魚のさばき方などを教わりながら、自分で料理したお刺身を召し上がっていました。他にも熊野を代表する特産品・さんま寿しや、たかな寿司などに舌鼓。やはり体を動かした後の食事は格別ですね。参加者の皆さんは食事にも大満足のご様子で、大変おいしい!大満足!との声も聞かれました。 しっかり体を動かし、美味しい食事をすませた後は七里御浜で一休み。 今回の体験ツアーの感想をお聞きしたところ、男性の参加者は「食事、海、山を体験しましたが、3拍子そろう以上に、4拍子5拍子も楽しむことができました。また機会があれば、是非熊野に来たいと思います」また、「とにかく天気も良く、先日のみかん収穫体験なども大変楽しめました。やっぱり熊野の食べ物はおいしかった!」との声も聞かれました。 ツアー2日間にわたり天気も良く、熊野を体験するには絶好の日和だったと思います。 参加者のみなさんは午後3時頃、帰路につかれました。今日は古道歩きなどでお疲れになったことと思います。どうぞごゆっくりとお休み下さい。また熊野へのお越しをお待ちしております。
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