三重大学の実習航海で、練習船「勢水丸」が22日(土)から23日(日)まで尾鷲の天満浦に停泊した。 生物資源学部と教育学部の学生たちが、底延縄で深海鮫などを獲り、漁そのものを体験し調査・研究の練習をした。その後22日に尾鷲に寄港、翌23日に魚市場の見学や、漁協でマグロ漁船に乗っていた漁師から話を聞くなどした。 魚市場の見学では、学生たちは次々と水揚げされる様子や、ズラリと並ぶ魚介類をカメラに収めたり熱心にメモを取ったり、関係者から話を聞くなどしていた。市場内はセリが始まるまで大勢の若い学生たちでにぎわい、漁師や市場の職員たちも何人もの学生から写真を撮られ、漁師や魚をバックに記念撮影をする女子学生もあり、華やいだひと時となった。 停泊していた練習船「勢水丸」は全長51.4m、国際総トン数507tの大きな船体は、緑の天満浦をバックに港に存在感を示していた。この船は1980年に進水だが、その後なんと船体をちょうど中ほどで切断して延長(増床)しているのだ。学生たちが学ぶ研究室や教室も完備されてはいるものの、船体のほとんどの部分が竣工から25年を経過し、将来を担う学生たちのためにも「新しい設備が整った船を」という声が聞こえて久しいとのこと。船長は「新しくなったら、また(尾鷲に)来ます。」と言われたが、「このままでも、またぜひ来てください。」と言って別れた。 三重大学は、須賀利浦での「須賀利再発見!須賀利の明日のために」と題した総合的な調査、古文書「尾鷲組大庄屋文書(おわせぐみおおじょうやもんじょ)」の調査など、連泊しての調査・研究を尾鷲市とともに連携で実施しており、尾鷲市とは深い付き合いがある。 三重大学 須賀利再発見!須賀利の明日のために 古文書「尾鷲組大庄屋文書(おわせぐみおおじょうやもんじょ)」の調査
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勢水丸の中、学生たちは今から朝ごはんです。勉強もここでします。 |
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