10月17日(月)、尾鷲高校定時制において公開特別講座が開催され、元東紀州活性化推進協議会事務局長の岩田昭人氏が「愛すべき熊野灘の魚たち」と題して約1時間の講演が行なわれた。 講演では、尾鷲で揚がる魚の特徴や食文化、起業や地域づくりに至るまで多岐にわたった。どの分野においても登場する魚ごとに味や美味しい調理方法の紹介があり、来場者は感心しながらメモをとっていた。特に他の地域では高級魚扱いされているのに、尾鷲地域では二束三文で売られたり捨てられたりしている魚の紹介では、「へ〜」「ほーっ」という声もあちこちで聞かれた。今後は尾鷲魚市場に通う人が増え、それらの魚に相当な値がつくかも? 紀北県民局サイトの『一日一魚』は、4〜5年かけて岩田氏が毎日尾鷲魚市場に出かけ「尾鷲の魚」を取材、毎日更新して新しく紹介し続けたもので、今日の魚・旬の魚・珍しい魚はもちろん、尾鷲魚市場で揚がる魚介類が一目瞭然。魚クイズや漢字のお勉強など魚に関する情報が満載だ。単なる魚好きだけでなく、漁業関係者や企業、マスコミ関係者、学者・研究者からも引き合いのある、詳しくてわかりやすい人気のページだ。この『一日一魚』を支えている市場通いは、「うまい魚を食べたい!」という思いから始まったことで、もう10数年になるという。 楽しい話に時間はあっという間に過ぎ、講演が終了すると「楽しかったです。ありがとうございました。」「いい話を聞かせてもらいました。ありがとうございました。」など、岩田氏のところに寄り、お礼を述べる人が多かったのが印象的だった。 一日一魚 みえのうみ
|
自分の大漁旗と、これまで取材した魚画像(これでも一部)の前で話す岩田氏 |
|
|