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ホーム >> イベント報告 >> 紀南地域ボランティアの集い
イベント報告

紀南地域ボランティアの集い(2005/10/06)  

「紀南地域ボランティアの集い」が10月4日 鵜殿村 まなびの郷で開催されました。
講師は、社会福祉法人池内福祉会 丹下由紀子氏
    愛知県地球温暖化防止活動推進センター 原 理史氏 です。
丹下さんは2、3年前までお寿司屋のおかみさんをされていて、元々は子育てを共同でしようということで「池内共同保育所」を4人でスタートさせました。これが現在では認可保育所となっていて、保育所は今年で30年目になるのですが、現在はここの社会福祉法人の理事長をされているということです。 
池内福祉会では、障害児保育、夜間保育、アレルギー給食など、地域に根ざし、求められることを何でもやってみようということで、様々な取り組みをされているほか、「ありんこ作業所」を開設し、以下の様な新たな取組みもされていると話されていました。

続いて「ありんこ省エネ村」の取り組みについて、以下は原さんのお話です。
地球温暖化は、産業革命以降、石炭を使い始めた頃から始まり、温室効果ガスであるCO2が増えることによって地球の気温が上昇することによっておこります。温暖化による気候変動が台風の大型化をも招いていると考えられます。
ところで、このCO2の排出量は、産業部門では横ばい状態になっていて、それ以外の運輸、業務、家庭での排出量が増えているという統計を紹介されていました。家庭からの排出量は全排出量のうち13%ですが、1世帯あたり、車を含めて年間6トンの排出量があるということで、決して少ない量ではありません。
そこで、地域と密接に関わった温暖化防止の取組みをできないか、ということで、池内福祉会のありんこ作業所の仲間と、「ありんこ省エネ村」というのを立ち上げ、作業所近辺の住民との新たな取り組みを始めました。
ありんこ省エネ村では、丹下さんが村長、作業所の仲間たちが役場の職員、地域の住民が村民という位置づけで、村民が電気・ガス・水道の使用量を省エネ村役場にFAXして、その集計を省エネ村役場の職員が行って、その月の使用量を去年の同じ月との比較をしてお返しする、という、Face to face のお付き合いで地域づくりをしているそうです。
このような活動で、省エネ村は、(1)CO2削減で地球温暖化の防止(2)村民の家計費の節約(3)作業所の仲間たちの社会参加、といった「一挙三得」を得られるという成果を生み出した、ということです。
 環境と福祉という、あまりつながりがないと思われるような分野ですが、このような取組みが可能であるということに、感銘を受けた講演でした。


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イベント報告
演者は丹下さん、左は原さん

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