東南海・南海地震に備えた熊野市の総合防災訓練が9月10日、有馬町の山崎運動公園をメイン会場に、陸上・海上・航空自衛隊と合同で大掛かりに行われました。陸海空の3自衛隊と自治体が連携しての訓練は、全国でも初めてです。 訓練には、地元住民や市、消防団、市消防本部、熊野署、紀南県民局、自衛隊関係者の1,405人とヘリ4機、掃海艇、輸送艇などが参加。両地震が連動してマグニチュード8・6、震度6強の地震が発生し、揺れと津波による被害が出たとの想定で、訓練を繰り広げました。 地震発生を知らせる防災行政無線のサイレンとアナウンスを合図に訓練が始まりました。 有馬町周辺の住民は、避難訓練をしながら山崎運動公園に集合。須野町から大泊町までの津波浸水区域では、住民たちが高台へ避難しました。 メイン会場では、アマチュア、警察、消防無線による災害情報訓練に続き、給水訓練、倒壊家屋から負傷者を救出する訓練、バケツリレーと消火器による消火訓練、放水訓練などが行われました。 自衛隊は、ヘリによる孤立地域からの負傷者の救助や救援物資の搬送を実施しました。七里御浜海岸では、ヘリと掃海艇を使った海と空からの漂流者の捜索・救助訓練、輸送艇から海岸への上陸訓練があり、緊迫した雰囲気に包まれていました。 陸海空の3自衛隊と自治体が連携して対応する初めての訓練はこの日、三重、徳島、高知の3県で行われ、11日には和歌山県でも実施されます。
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