8月3日(水)午後7時より、紀伊長島町の東長島公民館で「古道魚(うお)まち歩観会(あるかんかい)」の第4回部会が開催された。この会は、世界遺産登録されたツヅラト峠・荷坂峠の熊野古道から西長島に至る地区をつなぎ、豊かな自然や歴史的・文化的な資源を活用した景観やまち並みを創造し、訪れた人に漁師町の風情や文化・歴史にふれて「やすらぎ」を感じてもらえるまちづくりを目指している。 まず各検討委員会から、現在の活動状況が報告された。 「マップ・案内板づくり」では、案内板として、狭い路地も多いまち中で障害物とならないように、立て看板ではなく陶板を提案。家の戸口や塀に取り付けられるよう工夫した、マンボウをモチーフにしたデザインが発表された。コスト面も検討され、陶板作成に協力してくれる団体の了承も得ることができているとのこと。また、別で作成しているマップに書き込む番号と陶板の番号を統一し、初めて訪れた人が現在地を見失うことなく散策できるよう工夫している。 「宿泊・休憩所づくり」も詳細な地図やイメージプランが配布された。また、事前に行なわれた「モニターツアー」では、熊野古道大遠足(バスハイク)を実施している三重交通株式会社からも参加してもらい、散策ツアーとしての集客見込みやビジネス面から見た問題点などを列挙してもらうなどした結果を発表。 行政からも多数の出席があり、30名近い参加者で熱心に各事項が話し合われた。 平成16年度より東紀州地域交流空間整備計画を策定し、地域住民・行政と協働で整備計画を図ることとしており、この「古道魚まち歩観会(紀伊長島町部会)」の他にも「馬越峠・海山部会」「馬越峠・尾鷲市部会」「松本峠・熊野市部会」「風伝峠部会」「熊野川部会」の全6部会で同様に、まちづくりが進められている。
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