7月31日(日)、津市の三重県総合文化センターで、世界遺産「伊勢路フォーラム」が開催された。世界遺産登録から約1年が過ぎ、今一度、この道について、郷土の世界遺産について考えようというもの。環境面からも「パーク&ライド(バス)」を推奨し、東紀州地域の役場を中心に7箇所の発着所と無料シャトルバスが2台用意され、約60名がこのバスを利用した。 会場ロビーには、東紀州・熊野古道伊勢路を紹介するブースが設けられ、保全に取り組むボランティアやガイドの活動紹介パネルや、着物をリメイクして作られた小さな人形や小物で熊野詣などを再現した展示、甘夏みかんジュースや青茶(ウイニャ)の試飲などが行なわれた。 フォーラムでは、大きなスクリーンに熊野古道伊勢路を紹介する映像が映し出され、特徴やルートが紹介された。 旅や登山が好きな女優の野村真美さんが、「旅」に対する思いを語るゲストトークでは、女優モードとプライベートモードをしっかり使い分けて旅を楽しんでいる話や、今までの旅での怖いエピソード、美しい外見からは想像できない旅装束についてなどを紹介。「熊野古道はまだ歩いたことがないが、今回のフォーラムで情報を収集し、秋ぐらいには訪れたい」と話していた。 世界の文化財の保存・修復に精通した稲葉信子氏をコーディネーターに、パネリストに三重県知事の野呂昭彦氏も交え、1.「私と熊野古道」、2.「世界遺産としての価値」、3.「守り伝えていくのもの」、4.「魅力ある伊勢路をめざして」という4つのテーマで、ディスカッションが繰り広げられた。世界はもちろん日本にも、もっと歴史のある道や素敵な風景もたくさんあるのに、なぜ熊野古道が世界遺産登録されたのか。その理由を改めて噛みしめ、その意味や価値を改めて考え、より魅力あるものにしていくには。パネリストたちはクールに熱い思いを語った。 また「熊野古道の保全に」と、第三銀行から100万円の寄付があり、パネルディスカッション終了後にステージで贈呈式が行なわれた。 熊野古道のページ(後日、フォーラムについて掲載される予定です)
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