30日(土)、三重テレビ主催「三重を元気に!親子チャレンジクラブ」が、海山町で開催された。夏休みを利用して、三重テレビが三重県内の各地でさまざまな体験イベントを企画・募集しているものの一つ。「たまには親と子でコミュニケーション」とキャッチフレーズがつけられ、体験を通じて親子でコミュニケーションを深めてもらうことを目的としている。 10時過ぎ、三重テレビの「ワクドキ元気!」でお馴染みの下登彩アナウンサーをキャプテンに、17組34名の親子とスタッフが乗せたバスが海山町に到着。銚子橋のたもとで、まずは全員で自己紹介のゲームを楽しんだ。その後、2班に分かれて「カナディアンカヌー」と「たも網がさがさ」を体験。 「カナディアンカヌー」ほとんどの親子が初体験。事前にパドル扱いの練習やカヌーの話を聞き、一組ずつ川に漕ぎ出した。初めから軽やかに水面を滑っていく親子もいれば、「あ〜!バック、バック」「ちょっと待って!ぶつかる〜っ」とにぎやかに回転しながら、あちらこちら迷走する親子もあり。数日前の台風の影響で川底には細かな砂が体積していたが、十分な透明度があり、箱眼鏡も使って魚を追う子どもたちの姿があった。お父さんやお母さんは、慣れないカヌーのコントロールに四苦八苦気味。途中、中洲に上陸して水辺の生き物観察もした。 「たも網がさがさ」はエビ網・たも網・シュノーケル・釣竿など、さまざまな道具を駆使して生き物を観察。暑さと緊張で朝は口数の少なかった子どもたちも、川に入れば「水を得た魚」のように生き生きとしはじめた。「たも取って」「お父さん、バケツ早く!」と銚子橋の下は、にぎやかな声につつまれた。全員で観察ケースを使って大きさや種類を確認したが、10種類程度の生き物を観察することができた。 お昼ごはんは、めはり寿司や鯛コロッケ入りのお弁当。午後からは体験メニューを入れ替えて実施。 この日はちょうど昼頃に満潮を迎えたため、河口に近いJRの橋のたもとで「ゆらゆら現象」が発生。海から塩分濃度の高い温かい海水が下から入り込み、上は冷たい川の水の2層になる。カヌーの上からでは見えにくいが、アイスコーヒーなどにガムシロップを入れたときのように、境界部分がゆらゆらと揺らめく。スタッフが「ここです」と指差すが、カヌーの上からでは慣れないと見つけにくい。箱眼鏡で探していた下登アナウンサーと子どもたちは、もどかしいのかカヌーから川に降りた。川に入れば温度の違いで体感できる。少々時間はかかったが、次々と「見つけた!」と声が上がり、目と足で「ゆらゆら帯」を確認することができた様子。 体験後のインタビューでは、親からは「仕事から帰ると子どもは寝ていることも多く、なかなかコミュニケーションが取れないが、自然の中でいろいろ体験しながら子どもと時間が過ごせてよかった。」「子どもだと思っていたら『お母さん、気をつけて』など、頼もしい子どもの姿を見ることができた。」、子どもからは「カヌーは初めはちょっと怖かったけど楽しかった」「魚がいっぱいいて楽しかった」などの感想の声があがっていた。 最後に全員で記念撮影。さらに子どもたちは「道の駅海山」でソフトクリームのプレゼントをもらって、体験イベントは終了した。 三重テレビ「わくどき!元気
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三重テレビアナウンサー「下登彩キャプテン」カヌーデビュー |
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