7月19日(火)海山町白浦地区で、かつて盛んだった鯨漁の様子を再現する大白祭が行なわれた。 前日の18日(祝)は宵宮で、夜7時半から「よさこい踊り」が披露された。海山町・尾鷲市から8チームが参加。参加者は日頃の練習の成果を発揮して、祭りの夜を楽しんだ。小さな子どもたちの元気でかわいい踊りや、大きな大漁旗を振るなど勢いのある踊りが次々と披露された。 また、実施するかどうかを投票で決定した、海山町唯一の花火大会が始まる時間には、さらに見物客が増えた。花火師の動きが確認できるほど近い位置で打ち上げられる花火は迫力があり、ドンッと響く音と光の祭典に歓声を上げた。 翌日の本祭では、古式捕鯨を彷彿とさせる鯨船の行事が勇壮に繰り広げられた。華やかに彩られた鯨船には、浴衣に草履きで頭にタオルの鉢巻を締めた威勢のいい地元の漁師たちが乗り込む。掛け声に合わせて櫓を漕ぎ、漁に出る。舳先に立った漁師が赤い着物を羽織って両手の扇で鯨を招き、長い銛(もり)を鯨に打つ。もちろん実際には鯨はいないので、槍投げのように空から海に投げ入れるように放り投げる。今回は体験学習で地元の小学生が一緒に乗船。銛を投げ入れる役を体験する子どももいた。港に戻ると大漁旗などを持った漁師は、大白神社に向かって走る。99段の一気に(?)駆け上り、旗を奉納して祭りは終了した。
動画のURL:http://kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=111
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