7月18日(月)、「幻の染め」講習会が行われました。 ミカンの染めを行っている方や伊勢型紙を行ったことがある方々があつまりました。 朝10時に集合し、柿渋紙についての説明や、伊勢型紙の彫り方の注意について説明があったあと、思いおもいの柄を選んで、染め用の型紙を切りました。 午後は、カイムラサキの取れるイボニシガイやレイシガイから、色素を取り、和紙のハガキを伊勢型紙で染めました。 カイムラサキは、1つの貝からわずかしか取れません。 昔の人々が、この小さな貝からとれる色素をあつめていた事に、昔の貴族が、民衆を使ってどんなに贅沢をしていたか・・・作業をしながら思いをめぐらせていました。また、同時に、村川から、カイの雄雌の説明があり、イボニシガイやレイシガイが、環境ホルモン(有機スズ)によって、オスのメス化やメスのオス化が進んでいるという話がありました。 カイの色素は、はじめ、うすい黄色なのですが、紫外線にあてるとムラサキ色に変化します。 ひなたに乾しておくと、おりからの強い日差しで、みるみる色が変化していきます。 自然の貝から、こんなきれいな紫色の出る事に、みんな驚きを覚えていました。
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