2月2日(金)午前10時から世界遺産「花の窟神社」で春季例大祭「お綱かけ神事」がおこなわれました。 お天気にも恵まれ、祭りに参加しようと大勢の人が訪れていました。 このお綱かけ神事は、毎年曜日に関係なく春季(2月2日)と秋季(10月2日)の年2回おこなわれるもので、その模様は「日本書紀」に「土俗(くにひと)、この神の魂を祭るには、花の時に花を以て祭る」との記載もあり、その歴史の深さがうかがえます。 この神事では長さ約170メートルの稲わらで編まれた大綱を引き上げ、参加者の皆さんでもう片方を七里御浜海岸まで引き出し、最後に境内の支柱に結びつけます。 午前10時に鳥居前から大岩の御神体前まで、宮司、7人の登り子、舞姫が並んで進み、神事が始まり、まず7人の登り子が御神体の大岩の上へ登るためお綱をかけるための道具などを手渡され大岩に登ります。約20分ほどかかるため、お祭りに訪れた人たちはお参りをしたりしながらのんびりと過ごします。 大岩の上から、石の重りがついたロープが落とされると、そのロープにお綱をくくりつけ、登り子は大岩の上へと引き上げます。 お綱が御神体の岩の上にくくりつけられると、お綱を国道42号を渡り、七里御浜海岸の波打ち際まで引き出し、真っ直ぐに伸びた状態から新宮方面へ移動し、お綱をかけます。 煙突のように出ているところの凹みにお綱を入れるのですが、1回で入ることはほとんどなく、今回も引っ張ったり緩めたりしながらお綱を収めることができました。 そこから、海岸から国道を渡ってお綱の端は戻され、くくりつけられます。 お綱が無事かけられると、大岩の上から登り子が各2個づつ袋に入った餅を投げます。それが終わると神事が始まり、舞姫による舞の奉納がおこなわれ、玉串の奉納と続き、最後に餅まきがおこなわれて祭りは終わりました。 ◆関連リンク 花の窟ホームページ 2024.2.2 花の窟春季例大祭「お綱かけ神事」(熊野市有馬町) 大きな写真で見る(くまどこブログ)
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