東紀州の夏の風物詩『2023きほく燈籠祭』がこの7月22日(土)に長島港特設会場で開催されました。 海の「ねぶた」とも称されるこの祭りは、紀北町内外の老若男女が夜な夜な集い巨大燈籠を制作、近隣の学校や企業・団体や一般家庭でも中小の燈籠が制作されます。 再開後、第35回目となる今回のテーマは「未来を切り 開く」として、メインの大燈籠の題材として夜行性で暗闇でも目がきくフクロウにあやかった「福籠(ふくろう)」が制作されました。 この大燈籠は高さ6.5m、幅3.6m、重さ1.5t、LED電球350個がつけられたもので、当日は主に会場のステージイベント周辺を鎮座しました。 新型コロナウィルスによる行動制限もない状況で4年ぶりに毎月第2土曜に開催されている『きいながしま港市』の出店事業者を中心に生ビールやチューハイ、ジュースなどの飲み物から地元で取れたサザエや貝、イカ焼きにお好み焼き、かき氷などの食べ物、金魚すくいやスーパーボールすくいなどの各種出店が15時頃から並び日の暮れる前から次々に訪れる来場者でにぎわいました。 その後、17時頃から特設ステージで和太鼓演奏や地元チームによるヒップホップやソーラン踊りの力強い演舞がおこなわれたほか、大燈籠の題材となったご当地ヒーロー「KIHOKU戦隊アババイン」ショーなどのステージイベントが繰り広げられました。 そして周囲が真っ暗になった20時から皆さんお待ちかねの「海上大花火」が行われ途中、大燈籠との競演花火を交え、華やかなスターマインが夜空を彩りました。最後、この祭りでしか見られない大仕掛け「彩雲孔雀」が行われ海上から孔雀の羽根に見立てた7色の花火や一斉打ちなど観客の皆さんを大いに楽しませました。
昨年、まだ他所で大規模な花火の再開がない中、3年ぶりに開催された昨年のきほく燈籠祭での迫力ある花火の映像が、テレビ放映されたりネット等でバズったことなどから、今年は県外を含め地域外からも来場が多く来場者数が主催者発表で5万人を超えるなどコロナ禍直前の2019年の3万5千人程度を大幅に超えるなど大盛況でした。 今回、人出が大幅に増えたことで19時過ぎにはdocomoですらほぼ携帯がつながらない状態となり、また21時半の終了後も日が変わる0時過ぎまで周辺道路の渋滞が続くなど20年ほど前からほぼ毎年来ているレポータも感じたことがないくらいの事態に遭遇しました。 ただそんな状況下でも特段、大きな事故もなく開催されたことに関し実行委員のスタッフの皆様に感謝する次第です。
|
主催者発表で5万人を超えるなどコロナ禍直前の2019年の3万5千人程度を大幅に超えるなど大盛況でした |
|
4年ぶりの出店ありの通常開催でいつもより増して長い行列ができていました |
|
最後は周りの山に反響する大花火が観客を楽しませました |
|
|