4日(月)夜、尾鷲高校定時制で今年度4回目の人材バンク講演会がありました。雨にもかかわらず会場には聴講者がたくさん訪れました。講師はキャンプinn海山のスタッフとして働く茶原史子さん。「文部科学省委託事業 学びなおしの機会の提供事業」「地域の専門家を招聘」「就業促進・起業支援講座」と副題がたくさんついていて、いかにもお役所絡みの企画で堅い話・・・と思われそうですが、そうではありませんでした。 茶原さんは、短大を卒業後、希望の職についても怪我や病気で退社せざるを得ない状況になり、旅行の目的だけのために多数のアルバイトをしたり、周囲に対しても自分に対しても人間不信に陥ったりする経験をしました。そんな彼女が現在勤めている会社の関係で海山町・東紀州に訪れるようになり、この地域に魅了されて異動願を出し、とうとうこの4月から海山町に移り住み、元気に働いています。 頭の固いおじさんや、ビシバシとキャリアを積んできたやり手のビジネスマンの、堅い話ではありません。主催者側が上手にオブラートで包んで整然と書かれた自分のプロフィールの裏を明かし、過去の失敗も隠すことなくざっくばらんに話す茶原さんの「褒めて欲しくて、認められたくてがんばる」「がんばって働いた日はよく眠れるが、あまりがんばらなかった日はイライラして寝付かれず、やたら食べたりタバコを吸ったり健康に悪い」という話に、会場はうなずいたり笑ったり・・・。 若者が都会に流出し、地域に元気がなくなる。地域に元気がないから若者はどんどん出て行ってしまう・・・という悪循環。過疎化に悩む地域では対策に必死です。「確かに山も海も川も素敵です。それだけでも魅力です。でも、それだけではここに来なかった。ここで出会った人たちが、とても温かかった。この人たちとの出会いがなかったら来なかった。」地域の活性化につながる大切なキーワードを残して、人材バンク講演会は終了しました。 キャンプinn海山 三重県立尾鷲高等学校(定時制)
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