幸い観察会は、2〜3日、雨が降り続いての曇りで、光るキノコ(シイノトモシビタケ)を見るのには、最も好条件の時となりました。 午後6時参加者約30人(+スタッフ7名「熊野文化圏専門学校学生3名」)が熊野文化圏専門学校に集まり、観察会を行いました。 簡単な諸注意の後、車に分乗し、楯ケ崎に向かいました。 まず、歩いて、楯ヶ崎遊歩道を阿古師神社まで移動し、ネイチャーゲームのサンセット・ウォッチをしながら、夜のくるのを待ちました。 キノコアドバイザーの岩崎先生からシイノトモシビタケが、ホタルと同じルシフェリンで光るのだというお話を聞いた後、シイノキ(スダジイ)の森に入りました。 懐中電灯の光を消すと、まるで電飾のようにヒメボタルが乱舞する中、闇の中に、青白くシイノトモシビタケが浮かびあがります。 参加された方々の口々からどよめきのような声がもれました。 地面にも、そして、高い枝の上にも、歩くごとに次々とキノコの姿が浮かびあがります。 本当に、もう1週間違えば、このようなキノコの姿は見る事ができなかったかもしれません。 森林インストラクターの村川から、シイノトモシビタケは、このようなスダシイの古木と、あまり他の木の生えていない、腐食の進んだ海岸土壌にしか生えないという説明がされました。 きっと、参加者の方々にも、熊野のスダジイの森の大切さ、深さを感じていただけたのではないかと思います。 他にも、めずらしい「シロマダラ」というヘビや、昼間飛ぶ成虫になると光らない「クロマドボタル」の幼虫(幼虫は光る)、「ヘイケボタル」を見る事が出来ました。 ◆参加者の声(アンケートより) ・夜の観察会はあまりない企画で興味深く良かったです。 ・初めて夜のキノコを見、楽しかったです。 ・めずらしいものが見れた。こんな機会でもないと、あの時間に行くことはないだろう。 ・すごく楽しかったです。生き物ってすごいなと思いました。不思議だなー。光るきのこがたくさん見られたのでよかったです。体験した!という感じがしました。 ・ずっとみたかったので楽しかったです。本当に光っていてすごかったです。 ・おもしろくてホタルをつかまえておもしろかったよ。 ・おかげさんで光るきのこにあえてよかったです。 ・初めて目にするキノコたいへんすばらしかったです。 熊野文化圏専門学校 村川さんより投稿いただきました。
>>関連リンク
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森林インストラクターの村川からスダジイの森についての説明 |
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きのこアドバイザー岩崎先生から、光るキノコについて解説 |
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