4月1日(日)(公社)三重県緑化推進協会の主催による新発見された野生種クマノザクラの現地観察会が、津駅からツアーとして熊野市紀和町で開催されました。 このクマノザクラ現地観察会は、約100年ぶりに紀伊半島南部で新たに確認された野生の桜とあって約40人ほどが参加し、テレビ、新聞などのマスコミも多く駆けつけ、その注目度が伺えました。 観察会は、まず熊野市紀和町の瀞流荘で森林綜合研究所 多摩森林科学園 勝木俊雄氏によるクマノザクラの説明がおこなわれました。 はじめに桜がどのような分類に分かれているかを聞き、その後野生種のヤマザクラやカスミザクラなど今まで同じように扱われて来た品種の説明があり、クマノザクラはその品種と明らかに異なる独自の個体であることの説明を受けました。 開花期は他のヤマザクラに比べて早く、花の色、花序柄の部分の違い、葉の違いなど他のどの品種にも当てはまらないものであることが良くわかりました。 その後、紀和町の田平子峠に移動してクマノザクラの観察会がおこなわれました。時期的に今年は開花が早くほとんど花がない状態でしたが、わずかに残る花が観察され、訪れた人は説明を聞きながら写真を撮っていました。 勝木先生が、クマノザクラは咲く前に紅色が強く、咲くと白っぽく見え、散る頃にまた花びらが紅を帯びるので他の桜に比べてとても美しいと話していたのが、この花の魅力なのだな〜と思いました。 今年の6月ごろに学名がつけられ登録されていくことになるのですが、勝木俊雄氏は今後無秩序な乱獲などで野生のヤマザクラへの悪影響や、その価値を貶めることを懸念されていました。 野生種として山肌に見られるクマノザクラがこれからもきちんと育っていけるように伐採や乱獲はおこなわれないで欲しいと願うばかりです。 ◆関連リンク 2018年3月24日 3/24 クマノザクラの花 くまどこブログ(大きな写真で見られます)
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