弥生時代からつづくといわれ、大変古い歴史を持つ熊野市有馬町の産田神社で１月１０日（水）午前10時から例大祭がおこなわれました。
産田神社は日本書紀に登場するイザナミノ尊がカグツチノ神を産んだ場所として伝えられ、この神話に由来して､安産と子育ての神様として知られ例年1月10日に｢子供の健やかな成長と、安産｣を願い､祭礼が行われ続けています。
今年は、良いお天気に恵まれましたが風が冷たく参拝者や例大祭への参列者はとても寒そうでした。
午前10時に宮司、舞姫、弓引き、弓取りと並び鳥居から産田神社へと入り、最初の写真のある場所でお祓いを受け、社殿前の白石が敷き詰められたところへ入り、神事が始まります。

この祭りでは、｢奉飯｣と呼ばれる膳（汁かけ飯、サンマの骨付き姿寿司、生魚（イカ）の唐辛子和え）の受付がおこなわれ、子供の健やかな成長を願って｢奉飯｣をいただきます。
この日も小さな子供を連れて訪れ、｢奉飯｣を食べさせる姿が多く見られました。
私も１年の健康を願っていただいてきました。さんま寿司は通常のものと違って骨がついています。骨が丈夫になるようにと願って付いたままになっています。
また鳥居前では、さんま寿司発祥の地となる産田神社にちなんで今年も熊野市内のお店のさんま寿司の試食と販売がおこなわれていました。
その横では、うぶたみやげの「粟おこし」が売られており、変わらぬその味を求めて買い求めており、午前11時過ぎには売り切れになっていました。

今年はテレビの取材も多く、小さな子供が｢奉飯｣を食べるシーンがニュースでも流れていました。
祭りは、弓引きが終わると餅まきがおこなわれ終わります。
世界遺産となった花の窟と対であり、４０年ほど前は産田神社の方が賑わいがあったように覚えています。花の窟に訪れたあとでもお参りする人がまた増えればと思います。

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