JR熊野市駅横にある熊野市文化交流センターで、6月13日(日)から18日(日)まで、自動車の普及とともに廃れた熊野市内の生活道路と道路脇の地蔵などを紹介する企画展「奥熊野の生活古道と石造物」が開催され、期間中多くの人が訪れました。 これは昭和初期まで地域の暮らしを支えた石畳をはじめとする生活道路や地蔵、道標、庚申塔などを探し熊野市文化財専門委員らが育生、神川両町境にある日暮峠や井戸、飛鳥両町境となる深沢(ふかたわ)峠など8つの峠を中心に探索を1年半にわたって調査した結果を写真パネルを使って展示されました。 今回の調査では、各峠の石造物25点が調査されており、そのうち19点は三重県石造物調査報告(2009年3月三重県教育委員会)に掲載されていないもので、新たに解ったものとなりました。 展示会場には、詳細な地図と石造物の写真が展示されており、奥熊野の古道に残る貴重な石造物を知ることができ、また実際に見て見たいという気持ちになりました。 6月17日(土)14時からは、調査員の一人の向井弘晏さんによる解説もおこなわれ、今では人の行き来のなくなった道だが、この地域にすむ人にとっては厳しい山道だったが大切な生活道だったことを知ることができました。
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6/17に開設をおこなった調査員の一人、向井弘晏さん |
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