三重県紀宝町の神内(こうのうち)にある岩倉が御神体の神内神社で1月2日午前9時からお弓行事(弓神事)がおこなわれました。 穏やかで暖かなお正月を迎えたこの地方で、毎年1月2日にこの神事はおこなわれています。 昨年に続き今年もお邪魔し撮影をさせていただきました。 午前9時から神内神社で神事がおこなわれ、弓を引く4人と弓拾いの小学生2人、荷物持ちの小学生の女子2名、そして祭りをおこなう頭衆が神殿の前で清められ、少し離れた神社の田んぼに場所を移し、的に矢を射ります。 1980年後半の資料には「鬼」と書いた的と書かれているものがありましたが、現在は黒い円の的です。 神社から全員で並び、鈴を鳴らしながら行列をつくり移動し、午前10時より弓引きがおこなわれます。 午前10時に、神社の田んぼに供えた的の前でお祓いを受け、弓引きは始まります。 矢は、2人の若者によって2本づつ放たれ、的に当たると見物客から歓声と拍手がおこりました。 最後には、35本の矢を空に放ち遠く飛ばします。 その矢を拾い集めたところで祭りは終わります。 昨年見ようと思い、見られなかったものの一つに、「頭渡し」がありました。今年の頭衆から来年祭りをおこなう頭衆への引き渡しの儀式で、今年は最後まで見ることができました。 頭渡しは、弓神事が終わったあと、神内神社の神殿前に今年の頭衆と来年の頭衆が集まり、宮司からお祓いを受け、その後来年の頭衆が神殿を前に左側(お祓いを受ける前側)、そして今年の頭衆が後ろ側に並びます。 そして今年の頭衆が反対側を向き、向かい合う形で御座の上に座ります。 そして祭りで使う頭衆の印である数珠(竹の管のもの)を額をくっつけあった状態で、数珠を掛け渡します。 そうして来年に祭りは引き継がれ、この後「なおらい」がおこなわれ祭りは終わりとなります。 ■関連リンク(大きな写真で見ることができます) 2017年1/2 神内神社お弓行事(紀宝町神内):1 1/2 神内神社お弓行事 頭渡し(紀宝町神内):2 2016年1/2 神内神社お弓行事
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